NHK大河ドラマ「どうする家康」の第3話「三河平定戦」のネタバレとあらすじをご紹介します。
この記事には大河ドラマの内容のネタバレが含まれています。
事前に内容を知りたくない方は、適宜読み飛ばしてください。
どうする家康ネタバレとあらすじ 第3話「三河平定戦」
1月22日放送予定の「どうする家康」第3話「三河平定戦」の内容です。
前回の第2話「兎と狼」では、松平元康と織田信長の過去と、それまでの弱虫から別人のようになった元康の姿が描かれました。
大高城を無事に出ることができた元康一行でしたが、その道中に協力者として現れた松平昌久の裏切りにより、絶体絶命の窮地に立たされます。
切腹寸前まで追い詰められましたが、元康は思いとどまり、いままで泣き虫だったのがウソのように奮起して、敵中を突破します。
しかし、そうして無事岡崎城に帰った元康は、居室についたとたんに元の泣き虫に逆戻り。
元康:「これからどうしよう…」
第3話「三河平定戦」はこの続きから始まります。
岡崎城主・松平元康
今川義元が実は今も生きていて、一緒に駿府に帰り、瀬名・竹千代(信康)と涙の再会を果たす…元康はそんな幸せな夢を幾度となく見ました。
元康らが岡崎城に帰ってから、ひと月ほど時が経っています。
義元の討ち死にで今川家の当主となった今川氏真とは、頻繁に手紙のやりとりをしています。
元康:「氏真様は三河の織田勢を打ち払ったら駿府へ帰ってこいと仰せじゃ!わしは氏真様の側近にななるんじゃ!」
数正:「…われらだけで三河を平定せよと?」
石川数正は冷静でしたが、他の家臣団が血気盛んです。
元康をかばって重傷を負った忠吉翁(鳥居忠吉)は、九死に一生を得ていました。
筆頭家老でもある彼は、元康が城主になったときのために、蔵に銭や銀をためこんでいたといいます。
忠吉翁:「槍や鎧もあるわ!」
左衛門尉:「殿、戦ができますぞ!」
数正以外の家臣はみんな大喜びで「えびすくい踊り」を始めました。
水野元信
信長は桶狭間の勝利に勢いづき、三河への侵攻を強めていました。
元康にとって目下の敵は、知多半島から侵略を進めてくる西三河の刈谷城主・水野信元(みずののぶもと)です。
水野信元は元康の母・於大の兄で、元康にとっては伯父にあたります。
ですが、このとき信元は、松平家を裏切り織田方についていました。
ちなみに元康の母・於大は、元康が生まれて間もないころに離縁され、実家である水野家に帰ったため、元康は於大の顔も覚えていません。
元康:「水野元信なる男は、わしは嫌いじゃ」
平八郎を先陣として刈谷城を攻めることが決まると、岡崎城内は騒がしくなります。
そんな中で元康は、庭に咲いた花を押し花にして添え、心細い思いをしているであろう駿府の瀬名に文をつづっていました。
休戦交渉
7月下旬、刈谷城攻めが行われます。
しかし、織田勢から背後を突かれ、挟み撃ちとなった松平軍は大敗を喫します。
元康:「…信長ァ!」
元康は悔しさに打ち震えました。
刈谷城主・水野元信からは「今川を切り、織田につけば命は助ける」という書状が届きます。
元康:「バカにしおって!」
氏真に援軍を頼みましたが、待てど暮せど加勢は来ません。
そんな中、同じ今川家の家臣・吉良義昭(きらよしあき)が協力を申出てきます。
吉良義昭の協力を得た元康は、8月に再び出陣。
しかしまたもや敗北し、死者を数百人も出してしまいます。
負け戦が続き、城には重い空気が漂います。
織田につくべきだと主張する家臣も現れ、大喧嘩が始まる始末となりました。
そこへ左衛門尉が、今川義元と縁の深かった甲斐の武田信玄に助けを求めてはどうかと案を出しました。
その案を採用し、甲斐へ使者を送ってみたところ、
「今川家家臣の分際で甲斐・信濃の守護である信玄公に話がしたいなどとは無礼千万である」
という取り付く島もない返事が帰ってきます。
そんな元康の窮地を見透かしたように、水野元信がわずかな手勢を引き連れて城にやってきました。
元信:「信長様に頭を下げろ。おれがうまく口を利いてやるから。」
元信は交渉の切り札を用意していました。
元康の母・於大です。
心の中でずっと慕っていた母が今、目の前にいる。
胸がいっぱいの元康とは裏腹に、於大は今川とは縁を切るように、と冷たく言い放ちました。
「信長は元康を配下にするのではなく、対等な同盟を結び、三河を元康に任せる」と約束したと言います。
元康:「私が今川を裏切れば、妻と子はどうなるか!」
於大:「それがなんだというのです!つまらぬことです!」
かつて尾張に捕らわれた元康を見捨てた父・広忠のように、主君たる者、家臣と国のためならば、己の妻や子ごとき平気で打ち捨てろとまで於大は言います。
元康はこの交渉を断りました。
10月、再戦が行われます。
松平軍は戦死者も不明となるような大敗を喫しました。
残された道
元康は瀬名からの文を手にしたまま、庭をぼんやりと眺めていました。
元康の長男・竹千代も、6月に生まれたという長女・亀もすくすくと育っているといいます。
【殿がお帰りになる日を瀬名は心待ちに…】
文に添えてあったお返しの押し花を握りしめ、嗚咽しそうになるのを懸命にこらえていると、数正と左衛門尉が神妙な面持ちでやってきました。
元康は、もはや話を聞かずとも、2人が何を言いたいか分かっていました。
…「今川を切れ」ということです。
数正:「松平のため!岡崎のためでござる!」
三河衆はとうの昔に今川を見限っています。
元康が三河一国の領主となり、今川に搾取されることなくたらふく飯が食えるようになる、それが皆の望みであると、忠臣二人が命がけで献言を行いました。
元康:「…嫌じゃ…嫌じゃ…わしは駿府に…妻と子のもとに…帰るんじゃあああ!」
元康は力が抜けたようにへたり込み、子どものように声を上げて泣き続けます。
季節は秋。
百姓たちの元気な稲刈りの歌声に、元康の泣き声はかき消されていきました。
第4話に続きます。