【どうする家康】瀬名は実在?徳川家康正室の本名と生涯について

【どうする家康】瀬名は実在?徳川家康正室の本名と生涯について 映画・ドラマ
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大河ドラマ「どうする家康」に家康の正室(奥さん)として出てくる「瀬名(演:有村架純さん)」というヒロインがいます。

阿月(あづき)や千代(ちよ)など、実在・架空の人物が、入り混じって活躍するこの大河ドラマで「瀬名は実在したの?」という疑問を持った方に向けて彼女の情報をまとめます。

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瀬名は実在の人物?

瀬名は実在の人物です。

徳川家康の最初の正室として、人質時代の家康と結婚しました。

彼女の生涯は、おおよそ大河ドラマのとおりです。

ただし、ドラマとは違い、家康との仲はあまり良くなかったとするのが通説です。

ドラマでは、家康が瀬名にべた惚れして、「なんとか瀬名と一緒にいたい」と考えを巡らすシーンが多々ありますが、実際は不仲だったと言われています。

(今川と徳川が手切れとなった時点で、離婚していたとも言われています。)

ドラマの演出は、瀬名が家康によって粛清される場面を盛り上げるためだと思われます。

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瀬名の本名

「瀬名」といえば「徳川家康の最初の正室」で通じますが、実は彼女の本名は不明です。

彼女が生きた時代に史料には「瀬名」という名前はなく、「瀬名」の名前が出てくるのは江戸時代も中期になって作成された史料が初出です。

この史料は、瀬名が亡くなってから約160年後に出来たものなので、信憑性としては微妙ですが、他に彼女の本名を示す名前が、(旧姓と思われる「関口」以外に)見当たらないためそう呼ばれています。

現在「瀬名」と呼ばれるこの女性は、一般的に「築山殿(つきやまどの)」「築山御前(つきやまごぜん)」などと呼ばれていたようです。

築山は岡崎にある地名で、そこに住んでいたためだとされています。

彼女が住んでいたのは、岡崎城から約1キロほど離れた場所でした。

家康が岡崎城に住んでいたころから、瀬名はこの築山に住んでいたとされますので、家康とは割と早い段階(20代前半)で別居状態でした。

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瀬名の生涯

瀬名は、今川氏の有力家臣・関口親永(せきぐちちかなが)の子として生まれました。

母は、今川義元の伯母もしくは妹などと言われていますが、ハッキリとは分かっていません。

15歳くらいの時に、人質時代の徳川家康(松平元康)と結婚します。

年は瀬名の方が2つほど年上か、同い年くらいだったとされています。

その後、松平信康・亀姫らを出産。

桶狭間の戦いが起きて、家康が織田信長と同盟を結ぶと、家康の元主君の今川氏真が激怒。

その怒りを鎮めるため、瀬名の両親が自害してしまいますが、瀬名とその子らは、人質交換で家康の元へ帰ることが出来ました。

しかし、この後、瀬名は岡崎城ではなく、築山に住むようになったため、このときすでに家康と瀬名は離縁をしていたという説も存在します。

家康が浜松城に移っても、瀬名は岡崎(築山)に留まります。

やがて岡崎では、徳川の敵である武田氏との内通疑惑が発生。

初めは大岡弥四郎という信康(家康の長男)の家臣が、武田と結んで謀反を企てたことにより処罰を受けますが、どうやらこの謀反は大岡弥四郎ら一派だけに留まっていなかったかもしれません。

ある史料によると、このとき瀬名もすでに謀反計画に加担していたと言われています。

それから約4年後、瀬名と家康の長男・松平信康は切腹。

瀬名も自害を求められますが、これを拒んだため家康の家臣によって処刑されました。

2人の処罰の明確な理由は現在でも分かっていません。

武田と内通していたことがバレたという説が通説ですが、他にも「家康・信康間の対立説」「信康が妻の徳姫(五徳)との間で起こした諍いがどうしょうもないところまで発展してしまった(徳姫の父・信長との関係が危うくなった)とする説」なども存在します。

真実は分かりませんが、瀬名が家康の命令によって処刑されたというのは史実のようです。

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まとめ

瀬名は実在の人物です。

名前こそあとから付けられたものかもしれませんが、徳川家康の正室・築山殿はたしかに存在しました。

その生涯は、おおむね大河ドラマのとおりです。

ただし、家康とは仲があまり良くなかったようで、そこが「どうする家康」との違いです。

彼女の人生に関し、大河ドラマではかなり思い切った演出がされています。

特に彼女の出演の最終盤あたりでは、今まで聞いたことのないような説で「築山殿の謀反」が描かれています。

今となっては「築山殿と信康の処罰の真相」は分かりませんので、瀬名の最後についてドラマを見て、色々と想像をめぐらしてみるのも面白いかもしれません。

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