2024年NHK大河ドラマ「光る君へ」のあらすじとネタバレです。
この記事には大河ドラマの内容のネタバレが含まれています。
事前に内容を知りたくない方は、適宜読み飛ばしてください。
光る君へあらすじとネタバレ第9話
大河ドラマ「光る君へ」の第9話の内容です。
前回の第8話で、それぞれの状況が動き始めます。
花山天皇が重用する藤原義懐の横暴を止めようとした藤原兼家が突如として倒れてしまいます。
安倍晴明によればこれは、藤原忯子の祟りによるものとのこと。
まひろの父・為時が、兼家の次男・道兼に同情を見せると、道兼は為時の家を訪ねてきます。
母の仇である道兼が突如として家にやってきたまひろは動揺。
しかし、「なぜ被害者側である自分が怯えているのか」と思い直し、道兼の前に出て琵琶を演奏。
事件以来、初めて道兼と話しました。
一方、兼家が倒れて沈んだ右大臣家の屋敷・東三条殿には、盗賊が入りました。
盗賊は捕らえられ、道長が盗賊の顔を確認すると、そこには直秀の姿がありました。
第9話は、この続きから始まります。
盗賊団の逮捕
道長は、先日自分が大内裏で射た盗賊も直秀だったと知りました。
それでも配下の武者たちには、「手荒な真似はしないように」と命じます。
道長:「この者らは、誰も殺めてはおらぬ。命まで取らずともよい。検非違使に引き渡せ。」
数日後、まひろは和歌の集いの帰りに直秀たちの隠れ家を訪ねました。
しかし、そこに散楽一座の姿はありません。
そこへ突然、放免(※警察)たちがなだれ込んできて、盗品が残っていないかと探し出しました。
事情を知らないまひろは、放免たちを止めようとします。
すると、放免たちに「盗賊の仲間」と思われてしまい、乙丸とともに牢屋へ連行されてしまいました。
道長の根回し
その頃、道長は牢屋を訪ねていました。
直秀たちの処分を軽くするつもりで責任者に心づけを渡していたのです。
そこへ、まひろが連れてこられ、放免に蹴り飛ばされてしまいました。
道長は慌ててまひろを助け出し、「自分の知り合いだ」と言って連れ去りました。
その後、道長とまひろは2人で話をします。
まひろ:「直秀は都を出ていくつもりだったのよ。あなたが許してやっていたら、そのまま山を越えて、海の見える遠くの国に行っていたはずなのに。」
最後に直秀にあったとき、まひろはそう聞いていました。
道長は、直秀らはまもなく牢屋から出されるだろうと言います。
道長:「獄を出れば遠くの国に流される。直秀の望みどおり、海の見える国なら良いが…」
まひろは、道長に助けてもらった礼を言い、屋敷に帰りました。
その後、道長は盗賊団から施しを受けた人々が、彼らの無事を祈る姿を見かけます。
道長:「(直秀たちは)義賊なのか…」
後日、道長は同僚から、盗賊団が流罪となったことを聞きます。
出立は翌日の卯の刻(※午前5時~7時ごろ)。
これを知った道長は、百舌彦をまひろのもとに使いに出します。
「別れを告げるなら、共に参ろう。」
まひろにそう知らせました。
直秀たちとの別れ
翌日、夜が明けないうちに、道長とまひろは牢屋を訪ねます。
しかし、門番は「流罪の者たちはもういない」と言います。
道長がどこに向かったのかと問い詰めると、門番は「鳥辺野」と答えます。
鳥辺野は、屍の捨て場です。
道長とまひろが馬で駆けつけると、無惨に刺殺された直秀たちの遺体がありました。
2人は驚愕のあまり言葉をなくしました。
…やがて道長は、直秀の遺体に合掌し、手で土を掘り始めました。
まひろも手伝い、2人は懸命に土を掘り続けます。
そうして直秀たち7人の遺体を埋葬し終えたころには、夕暮れになっていました。
道長:「皆を殺したのは俺なんだ…」
…道長は、牢屋の責任者である看督長に、直秀たちの処分について尋ねていました。
看督長は、「腕の一つでもへし折り、二度と罪を犯さぬようにするのが自分の務めだ」と答えました。
そこに道長が心づけを渡したため、直秀たちは「流罪」になったそうです。
しかし、腕を折って放り出すより、流罪にする方が手間がかかります。
流罪にする手数を惜しんだ放免らが、直秀たちを殺してしまったのです。
道長:「あのとき、俺が口を出さねば…腕の一本くらいですんでいたのか…」
道長は慟哭し、すがるようにまひろを抱きしめます。
まひろも道長を強く抱き、2人は涙に暮れました。
藤原兼家の策
道長が帰宅すると、なんと、父・兼家が目覚めていました。
兼家は我が子らを前に真相を語ります。
内裏で倒れたあと、兼家は安倍晴明の祈禱で意識を取り戻していました。
しかし、その後も倒れたふりをしていたというのです。
兼家:「これは、我が一族の命運に関わる大事な話じゃ。身を正してよく聞け!」
花山天皇を退位させる策がないと悩む兼家に、安倍晴明が「自分の秘策を買わないか」と持ちかけてきたそうです。
兼家は「いくらでも払う」とこの話に乗りました。
…清明は、兼家に眠ったフリを続けさせると、「亡き藤原忯子が怨霊となって右大臣に取り憑いた」というウワサを内裏で流しました。
兼家:「これから先が正念場じゃ。内裏でさらに色々なことが起きる。わしが正気を取り戻し、忯子様の迷える御霊が、内裏に飛んでいきさまよっていると、清明が帝に申し伝える。忯子様の御霊を鎮め、成仏させるために、帝がなすべきことは何か?これより力のすべてをかけて、帝を玉座より引き下ろしたてまつる。皆、こころしてついてこい。」
藤原道兼の策
兼家一族の3兄弟のなかで、唯一、2男の藤原道兼だけは、父が病のふりを続けていることを知っていました。
道兼はわざと藤原為時の同情を買い、
為時が花山天皇に「道兼は父(兼家)から疎まれており、帝の力になりたいと願っている」
と進言するように仕向けていたのです。
あのとき、為時が見た道兼の「あざ」は、実は自らつけたものでした。
しかし、花山天皇はそれに騙され、道兼を信頼するようになります。
安倍晴明の策
その後、内裏では、忯子の怨霊の仕業を思わせるような不吉な出来事が続きます。
これらすべては、安倍晴明の計略でした。
そして、清明は花山天皇に、「忯子の霊を成仏させるには、帝が出家するしかない」と告げました。
第10話に続きます。
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