鎌倉殿の13人の第32話「災いの種」のあらすじです。
この記事の内容はネタバレを含みます。
事前に内容を知りたくない方は、適宜読み飛ばして下さい。
鎌倉殿の13人 第32話のあらすじ
8月21日放送の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の第32話「災いの種」のあらすじです。
前回の第31話「諦めの悪い男」では、「比企能員の変」が描かれました。
源頼家が病に倒れ、御家人たちの間では跡継ぎを巡って激しい対立が起きます。
そしてついに比企と北条が激突。
先手を打った北条によって比企一族が滅びます。
あとは頼家の弟・千幡(実朝)を新たな鎌倉殿にする手筈を整えるだけ、というところまで話が進みます。
そこでなんと、重病を患い、回復の見込みがなかったはずの頼家が起き上がり「せつと一幡に会わせてくれ」と頼みます。
この数日前、せつは善児の弟子トウによって命を奪われ、一幡の安否も不明となったばかりでした。
想定外の出来事に、義時と政子は動揺します。
31話はこの続きから始まります。
頼家の回復
意識不明の重体だった頼家は、目を見張るほどの回復を見せます。
北条時政ら北条一族は、頼家が助からないことを前提として動いていました。
数日前に頼家と縁の深い比企一族を滅ぼし、頼家の妻・せつを手にかけたばかりです。
今後どうするべきか、誰が頼家に事実を話すか、北条一族は混迷します。
頼家は何も知りません。
頼家:「せつに会いたい。なぜ顔をださぬ?」
北条時房が、流行病だとごまかします。
さらには一幡、比企能員も流行病であると苦しい言い訳をします。
頼家は怪しみ、比企館に行くと言い出しました。
病み上がりの体に障るということで、時政がこれを強引に止めます。
告げられた真実
義時が政子に、比企一族討伐の混乱の中で、一幡が死んだことを告げます。
政子はこれが嘘であることを見破ります。
義時は最初から一幡を殺すつもりでした。
義時:「一幡様にいてもらっては困るのです!」
北条と鎌倉を守るために義時が取った手段でした。
これを聞いた政子は、下手をすると頼家の命までもが危ないことを悟ります。
頼家を案じた政子は、頼家に会って真実を告げる決意を固めました。
政子:「誰もがあなたはもう助からないと思った。比企の一族は、館に火を放ち、命を絶ちました。」
頼家:「まやかしに決まっている。北条の奴らだ!」
頼家は泣き崩れます。
政子が、善哉は無事だから安心してほしいと告げますが、頼家は承服できません。
和田義盛と仁田忠常を呼び、時政の指示で比企能員らが討たれたことを確かめました。
そして二人に対し、北条時政の首を取れとの命令を下します。
和田義盛は迷った挙げ句、北条館を訪れ、時政にこのことを告げました。
「源実朝」
京の後鳥羽上皇から宣旨が届きました。
千幡を征夷大将軍に任ずる宣旨と共に、「実朝」という名前が与えられます。
朝廷と鎌倉をつなぐ京都守護の職には、時政の娘婿・平賀朝雅が着任することも決まりました。
新体制への移行の準備が進みます。
そんななか、義時は息子・泰時から一幡を生かし、匿っていることを打ち明けられます。
しかし、すでに北条擁する実朝が次の鎌倉殿になろうとしています。
一幡に情けをかけるわけにはいきません。
義時が帰宅すると、比奈が離縁を申し出ました。
比企は比奈の実家です。
それを滅ぼす手助けをしてしまった比奈の傷心は癒えることはありませんでした。
頼家の下向
北条時政の命で比企能員を討った仁田常忠は、頼家に時政を討てとの命令を受けて進退窮まっていました。
その結果、仁田忠常は自害してしまいます。
これを知った義時は、感情に任せた一言で忠義の武士が死んだと頼家を非難します。
今後同じような事が起きないように、頼家をどうするのか、処遇を決めなくてはいけません。
義時:「頼家様には鎌倉を離れていただくしかない。」
政子には義時と時房が理解を求めます。
義時:「伊豆の修善寺で、仏の道を極めて頂きます。」
1203年9月、頼家はわずかな家人と共に、伊豆修善寺へ出立しました。
御所では三代将軍・源実朝が誕生していました。
謎の老婆
一方、頼家の正妻であるつつじとその息子の善哉は、三浦義村に庇護され、とある寺で暮らしていました。
その寺の境内で善哉が一人で遊んでいると、目の前に薄汚れた老婆が現れました。
老婆:「善哉様でございますね?あなたこそが次の鎌倉殿になるべきお方。北条を許してはなりませぬ!」
なんと老婆は、比企尼の変わり果てた姿でした。
第33話に続きます。