2024年NHK大河ドラマ「光る君へ」のあらすじとネタバレです。
この記事には大河ドラマの内容のネタバレが含まれています。
事前に内容を知りたくない方は、適宜読み飛ばしてください。
光る君へあらすじとネタバレ第5話
大河ドラマ「光る君へ」の第5話の内容です。
前回の第4話で、まひろはついに「三郎」の正体を知ります。
それも「三郎」から直接聞くことができたわけではありませんでした。
源倫子の代理で宮中で舞いを踊っていたとき、偶然参加した「三郎」の姿を見つけます。
このとき「三郎」は居眠りをしていてまひろに気づいていませんでした。
隣の公卿が「三郎」をつつき、起こそうとしているのをみて、まひろは驚きます。
その隣の公卿が、母を殺した「みちかねさま」と呼ばれる人物だったからです。
舞いが終わったあと、まひろは他の姫たちの話から、「三郎」の正体が藤原道長という人物で、母を殺めた藤原道兼の弟であることを知りました。
衝撃のあまり、まひろは気を失ってしまいます。
第5話は、この続きから始まります。
出世のため
舞の翌日、寝込んでいたまひろが起き上がると、父・為時の部屋に呼ばれました。
まひろが母を殺めたあの男の顔を忘れていることに賭けて、舞に出ることを認めたと父は言います。
しかし、まひろは犯人が藤原道兼だと気づいてしまいました。
為時は、道兼の件は胸にしまって生きて欲しいと頼み込みます。
それが、太郎から「藤原惟規」と名を改めた弟の出世のためだと言うのです。
まひろのように賢ければ自力で地位を得られるだろうが、惟規は藤原兼家の引き立てがないと官職も得られない…
そう言って為時は、まひろに頭を下げました。
父の言うとおりにするしかない、そう頭では分かっていながらやりきれず、まひろは苦悩しました。
道長の真意は?
左大臣家での和歌の勉強会の日が来ましたが、まひろは欠席しました。
自室で琵琶を奏でていると、道長のことばかり考えてしまいます。
なぜ下人の姿で町を歩き、高貴な身分を隠し続けたのか?
あの時、藤原宣孝が通りかからなかったら、右大臣の息子だと正直に名乗ったのだろうか?
自分の兄がまひろの母を殺したと知ったら、どうするのだろうか?…
道長の考え
ある晩、道長は兼家と夕餉をとっていました。
なにか面白い話はないかと問われた道長は、関白・藤原頼忠の屋敷で聞いた話を語ります。
道長は、頼忠の息子・藤原公任や、内親王を母に持つ藤原斉信など藤原氏の子弟たちと関白の屋敷に集まり、漢詩を学んでいました。
道長:「公任や斉信らが、帝のご在位は長かろうと話しておりました。帝は若く、志が高く、すばらしいと。」
兼家は、花山天皇について道長がどう思うかを問います。
道長:「私は、帝がどなたでも変わらないと思っております。大事なのは、帝をお支えしている者が誰かということではないかと。」
兼家は道長のこの考えを褒めました。
兼家:「我が一族は、帝をお支えする者たちの筆頭に立たねばならぬ。そのためには、東宮様に帝になっていただかなければならぬのだ。その道のためにお前の命もある。そのことを覚えておけ。」
道長からの文
思い悩むまひろのもとに、道長から文が届きます。
『五節の舞の日、倒れられたと聞いた。胸を痛めておる。ぜひ会って話がしたい。次の満月の夜、藤原為時殿の屋敷を訪ねる。』
この文を読んだまひろは、乙丸を散楽一座のところへ行かせ、直秀を呼びました。
直秀は、いつかと同じように、闇に紛れて屋敷の塀の上に現れます。
まひろは、自分と道長が、父の目の届かない場所で会えるようにして欲しいと直秀に頼みました。
6年前の事件
次の満月の夜、直秀は、まひろと道長が一軒の廃棄された屋敷で会えるように手引をしました。
まひろと会った道長は、身分を隠していたことを詫びました。
道長:「お前をだまそうとしたことは、1度とてない。驚かせてしまって、すまなかった。」
まひろ:「まことは…三郎が道長様だったから倒れたのではありません。」
まひろは、6年前のことを話します。
母が道長の兄・道兼に殺されたこと、兼家から禄をもらっていた父・為時がその事件に目を瞑ったことを打ち明けました。
道長:「一族の罪を詫びる。許してくれ。」
頭を下げる道長に、まひろは言います。
まひろ:「三郎のことは恨まない。でも道兼のことは生涯呪う…」
あの日、自分が三郎に会うために駆け出さなければ、母は殺されることもなかったのだと、まひろは泣き崩れました。
道長はまひろの背中にそっと手を添えると、直秀にまひろを託し、馬で走り去っていきました。
いびつな一族
道長が屋敷に戻ると、兼家と道兼がいました。
6年前、人を殺したのか?と問い詰めると、道兼は悪びれもせずに言い放ちます。
道兼:「虫けらの1人や2人、殺したとてどうということはないわ。」
道長はこの言葉に激高し、道兼を殴り飛ばします。
道兼は、父・兼家もすべて承知のうえで自分の罪をもみ消してくれたと明かします。
さらに、「ことの発端は道長にあったのだ」と言い始めました。
6年前のあの日、道長は、道兼が下男を理不尽に殴ったことを非難しました。
それに道兼が腹を立て、道長を殴ります。
道兼は、それを母に叱責されてしまいました。
そのせいでいらだったいたため、街で出会った女(まひろの母・ちやは)を殺したというのです。
道兼:「お前が俺をいらだたせなかったら、あんなことは起きなかったんだ。」
道長が言葉を失っていると、兼家が大笑いを始めました。
兼家:「道長にこのような熱き心があったとは知らなんだ。これなら我が一族の行く末は安泰じゃ。今日は良い日じゃ。」
父の言葉に、道長はただただ愕然とするばかりでした…
第6話につづきます。
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