2024年NHK大河ドラマ「光る君へ」のあらすじとネタバレです。
この記事には大河ドラマの内容のネタバレが含まれています。
事前に内容を知りたくない方は、適宜読み飛ばしてください。
光る君へあらすじとネタバレ第17話
大河ドラマ「光る君へ」の第17話の内容です。
前回の16話では、後宮での放火騒ぎと、都に蔓延する疫病の惨状が描かれました。
あからさまな身内びいきの人事を続ける関白・藤原道隆を恨む人物の仕業か、後宮では放火騒ぎが起きます。
この直前、道隆の息子・伊周と一条天皇の母にあたる藤原詮子との間で一悶着が起きていました。
この頃には、疫病が都中に蔓延していましたが、道隆には危機感がなく、何の対策も取ろうとしません。
たまりかねた道長は、自分で様子を見に行きます。
そこでは、まひろが看病のために駆け回っていました。
偶然、道長とぶつかったまひろ。
このとき、まひろは既に疫病に感染しており、その場で意識を失ってしまいます。
道長はまひろを彼女の家まで連れて帰り、夜を徹して看病します。
その甲斐あって、まひろの熱は下がります。
道長は、まひろが目を覚まさないうちに帰って行きました。
第17話は、この続きから始まります。
夢?
起き上がれるまでに回復したまひろは、屋敷の庭を眺めていました。
道長と再会した直後にまひろは気を失いました。
まひろは、あの時見た道長は幻だったのではないかと考えていました。
大納言という地位を得た道長が、あのような場所にいるとは思えなかったからです。
庭を見ながらそんなことを考えていると、乙丸が意を決した様子で話しかけて来ました。
乙丸:「姫様がお倒れになった日、姫様を助けてこの屋敷までお連れくださったのは、道長様でございます。ひと晩、寝ずに姫様の看病をされて、翌朝お帰りになりました。」
まひろにこのことを告げるかどうか、乙丸は迷い続けていましたが、「道長がまひろの魂を死の淵から呼び戻してくれたのだと思うと黙っていられなくなった」と乙丸は言います。
道長の決意
道長は、空き地に疫病患者を収容するための「救い小屋」を建てようと決意します。
本来は朝廷が行うべき仕事ですが、関白である兄・道隆に断られたため、私財を使うことにしました。
それを知った妻の源倫子は、自分の財も使ってほしいと申し出ます。
まひろと道長の関係
まひろは、父・為時から「道長とはどんな関係なのか」と問われました。
「疫病で倒れたときに、ちょうど仕事で来ていた道長が助けてくれたが、顔もよく覚えていない」とまひろは答えます。
為時:「そうなのか…これをご縁に、お前のお世話をしていただくことはできぬであろうか。」
まひろ:「それはないと存じます。お望み通りにならず、申し訳ございません。」
まひろは笑顔で答えました。
関白の寿命
この頃、道隆は体調を崩していました。
娘・定子のいる後宮で笛の演奏をした直後、昏倒してしまいます。
その晩、道隆は安倍晴明を呼びます。
道隆:「目がかすむ、手が痺れる、喉が渇く…これは誰ぞの呪詛に違いない。」
兄弟である道兼・詮子・道長も疑わしい、と道隆は言います。
しかし、清明は「呪詛ではなく寿命が尽きようとしている」と答えます。
「ならば祈禱で寿命を伸ばせ」と道隆は命じます。
清明:「難しゅうございますが、やってみましょう。」
清明はそう答えましたが、道隆の回復を祈願することはありませんでした。
どうせ助からないからと、弟子に任せきりにしたのです。
道隆の懇願
一族の先行きを案じた道隆は、道兼を呼ぶと、手をついて懇願します。
道隆:「頼む、道長と組んで、我が子らの行く末を潰さないでくれ。」
道兼と道長が協力して疫病対策に取り組んでいるのを見て、道隆は「2人が結託して自分を追いやろうとしている」と勘違いしていたのです。
道隆:「伊周と中宮様を、頼む。どうかどうかどうか、伊周を…わが家を…頼む。頼む。」
策略家・藤原定子
995年2月、定子は兄・藤原伊周を後宮に呼び、道隆の命のあるうちに、一条天皇から「内覧」の許しを得るべきだと伝えます。
「内覧」は、天皇に奏上する文書や、天皇が宣下する文書を事前に読むことができる、関白に准じる職のことです。
定子:「父上から帝にお願いしていただいて、私も帝に強くお願いしておきますから。」
定子は帝の前では決して見せない策略家の顔で語ります。
伊周はこの定子の様子を見て驚嘆しました。
詮子の思惑
一方、道隆の一族とは折り合いが悪くなっていた藤原詮子は、道兼と道長を呼び「道隆亡きあとの関白の職には道兼がつくべきだ」と語りました。
「昔から道兼のことは好きではないが、伊周に関白になられるのは耐えられない」と詮子は言います。
そうして詮子も道長も、今後は道兼を後押しするということで話がまとまり、詮子は伊周を嫌う公卿たちを味方に取り込んでおくと約束しました。
さわの生き方
石山寺への旅以来、付き合いが途絶えてしまっていた「さわ」が突然まひろを訪ねてきました。
旅の後、まひろはさわに何度も文を出していましたが、さわはそれをその度に突き返していました。
さわは、非礼をわび、もう一度友としてつきあって欲しいと涙ながらに訴えます。
そして、「まひろに追いつきたい」と一生懸命書き写していた文を取り出しました。
さわは、疫病で兄弟をなくしていました。
そのことで人生の儚さを知り、まひろとの友情が尊いものだと気づいたというのです。
まひろはさわの思いを受け止め、2人は以前のように親しくつきあっていこうと約束しました。
その晩、まひろはさわのことを思い返します。
自分という友以外には多くを求めないさわに比べ、「生まれてきた以上、何事かを成さねば」と思っていた自分がおこがましく思えたのです。
道長への自分のふるまいを思い返すと愚かに思え、いかに生きるべきなのか、まひろは思い悩みました。
必死の道隆
定子の望み通り、「伊周に内覧の宣旨をして欲しい」と道隆は一条天皇に求めます。
しかし、一条天皇は答えを保留します。
天皇を意のままに操れなくなっていることに、道隆は打ちのめされました。
その後、後宮に向かった道隆は、定子に「早く皇子を産め」と迫りました。
道隆:「皇子さえできれば、帝は我が一族の真の味方となる。皇子がないゆえ、帝のお心が揺れるのだ。」
鬼気迫る様子の道隆に、定子は愕然としました。
その後、一条天皇は伊周に内覧の許しを出します。
しかし、それは「関白が病の間」という条件つきでした。
そのうち、内裏の公卿の中にも疫病で亡くなる者が出始めます。
道隆の病状は更に悪化していきました。
そして、正気を失った状態で一条天皇のもとへ押しかけ、「伊周を関白に!」と迫ります。
その翌月、藤原道隆は43歳でこの世を去りました。
第18話につづきます。
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