NHK大河ドラマ「どうする家康」の第13話「家康、都へゆく」のネタバレとあらすじをご紹介します。
この記事には大河ドラマの内容のネタバレが含まれています。
事前に内容を知りたくない方は、適宜読み飛ばしてください。
どうする家康ネタバレとあらすじ 第13話「家康、都へゆく」
4月2日放送予定の「どうする家康」第13話「家康、都へゆく」の内容です。
前回の第12話「氏真」では、今川家との最終決戦が描かれました。
武田信玄の侵攻を受け、駿府を落ちた今川氏真は掛川城に籠城していました。
遠江側から今川領を攻めていた家康は、掛川城を攻めることになります。
次第に追い詰められていく掛川城。
城が落ちる寸前と見た家康は、わずかな共をつれて夜半に掛川城に侵入します。
そこでかつての主君・今川氏真と対面。
一騎打ちの勝負となり、家康が勝利します。
勝負に負けると氏真は腹を切ろうと脇差しを抜きます。
今も氏真のことを兄と思っている家康は氏真の自害を必死に阻止。
そこへやってきた氏真の妻・糸は、家康が慕う氏真の父・今川義元の本心を2人に伝えます。
思いとどまった氏真は、妻・糸の実家である相模の北条家へ身を寄せることとなり、家康はそれに協力しました。
氏真の命は助かったものの、名家・今川家はこれにて事実上滅亡しました。
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第13話「家康、都へゆく」はこの続きから始まります。
家康上洛
永禄13年春、家康は京の都に上ることとなりました。
信長の力で新たな将軍となった足利義光が、各地の大名・諸将に忠誠を誓わせるべく、上洛を命じたのです。
冴えなかった主君の大出世。
しかも都に同行できるとあって、家臣たちは大喜びです。
家康:「都か…将軍様はどんなお方じゃろうなあ?」
うきうきする家康とは裏腹に、瀬名は薬草を煎じながら深いため息をつきます。
この3年前、嫡男の竹千代改め松平信康(まつだいらのぶやす)と信長の娘・五徳姫(おごとくひめ)が婚姻していました。
その2人がこのところケンカばかりしているのが、瀬名の悩みのタネのようです。
夫婦とは言え、二人ともまだ10代前半です。
今回のケンカの原因はまんじゅうでした。
五徳姫は、ことあるごとに「(父の)信長に言いつける!」と家康の弱みを突いてきます。
家康が都で「コンフェイト」(※金平糖のこと)という南蛮菓子を買ってくるのを条件に、ようやく幼い夫婦は仲直りしました。
さすがの平八郎
上洛した家康は、あいさつ回りに大忙しです。
京都奉行の「木下藤吉郎秀吉」、「足利義昭の家臣・明智光秀」、「どこの誰だかよくわからない武士や公家」…
無理がたたったのか、京の水が合わないのか、3日目には腹痛で寝込んでしまいました。
そこに、左衛門尉が「あと一人だけ」と茶屋四郎次郎(ちゃやしろうじろう)という三河出身の商人を連れてきました。
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「用意できぬ物はない」と豪語する四郎次郎に、家康は留守番の瀬名と亀の分もいれて4人分のコンフェイト(=金平糖)を所望しました。
しかし、小さな一粒を買うのに、山城を1つか2つ買えるくらいの金額が必要だと言います。
四郎次郎は、なんとか手に入れて見せると家康に約束します。
そして、家臣を市中に出歩かせないほうがいいと忠告しました。
信長は都の風紀を乱すものを一切許さないから、ということらしいです。
万一、家中の者が揉め事でも起こそうものなら、と想像しただけで家康は腹が痛くなります。
家康:「もう宿から出るなと皆に伝えよ」
家康はそう命じましたが、時すでに遅し。
血の気の多い平八郎が、他家の武士と喧嘩してしまいました。
喧嘩の相手は浅井長政(あざいながまさ)の家中の者でした。
長政は信長のお気に入りで、妹のお市を嫁がせたほど目にかけている大名です。
信長に知られたらおしまいだ、と青くなっているところへ、当の信長から家康に呼び出しが来ました。
2人の弟
家康:「も、申し訳ございませぬ!」
家康は恐縮してひれ伏しました。
信長の両隣には、木下藤吉郎と明智光秀が控えています。
明智光秀:「事の次第によっては、咎人の首を献上していただくことになろうかと。そのご家臣の名は?」
光秀は身なりも所作も洗練されていますが、どこか不遜で嫌味な印象のする男でした。
家康が困っていると、そこへ信長に呼ばれた長政が現れました。
長政は、「今回の件は喧嘩ではなく、戦場での戦い方を指南してもらっただけだ」とかばってくれます。
信長:「それならそれでよい。」
信長の一言でこの件は落着します。
そして、家康、長政がその場に残って、信長と三人で酒を酌み交わすことになりました。
無表情で酒を飲んでいた信長が、不意に飾ってあった球体(=地球儀)を手に取りました。
家康は、この世が鞠のような形をしていることすら知りませんでしたが、その中にポツンとある小さな島が日本だということに驚きます。
信長は言います。
天皇のもと、武家が世を治め、その武家を将軍が束ねるのが、日本のあるべき姿「あり姿」であり、将軍の手足となって、この乱れた世をあり姿に戻す、それが自分の天命だ、と。
信長:「わが2人の弟よ力を貸せ。」
市との再会
家康:「長政殿、我が家臣の件、助かりました。」
帰り際に家康が礼を言うと、京に連れてきている妻・市にも穏便に済ませて欲しい、と頼まれたといいます。
浅井長政、堂々たる武将であり、いい夫でもあるようです。
長政:「一度でいいから、徳川殿と腹を割って心ゆくまで語り合ってみとうござった。」
家康:「いずれそのような機会もございましょう。」
その数日後、お市が娘の茶々(ちゃちゃ)を連れて家康を尋ねて来ました。
お市によく似た、可愛い姫です。
家康:「お幸せそうですね、お市様。」
満開の桜の下、ほんの束の間の再会でしたが、家康は心から安堵しました。
信長の目的
家康:「…どういうことなんじゃ?」
将軍・足利義昭と謁見の終えた家康と家臣たちは、落胆のあまり茫然自失の状態になっていました。
信長から立派だと聞いていた将軍は、二日酔いで現れ、「官位を金で買った田舎者だ」と家康を蔑んだうえで、四郎次郎が苦心して手に入れてくれた金平糖を取り上げて全部食べてしまいました。
全員一致で一刻も早く三河に帰ろうということになり、家康はさっそく信長の屋敷へあいさつに出向きました。
信長:「家康よ、まだ三河には帰れんぞ。」
上洛を拒んだ越前の朝倉義景(あさくらよしかげ)を討つため、明後日に出陣することらしいです。
信長:「俺と将軍家に従わぬものは全て滅ぼす。天下を統一する。」
北から南まで日本を一つに…家康は唖然として言葉を失いました。
第14話に続きます。