2024年NHK大河ドラマ「光る君へ」のあらすじとネタバレです。
この記事には大河ドラマの内容のネタバレが含まれています。
事前に内容を知りたくない方は、適宜読み飛ばしてください。
光る君へあらすじとネタバレ第10話
大河ドラマ「光る君へ」の第10話の内容です。
前回の第9話で、直秀たち散楽一座の盗賊団は、逮捕されて無惨にも殺されてしまいました。
道長は、直秀たちを助けるつもりで牢屋の責任者に心づもりを渡しましたが、そのことが逆に直秀たちの命を奪う結果に繋がってしまいます。
悲しみに暮れた道長とまひろは、抱き合って涙に暮れました。
そんな事件があった後、家に帰った道長は、さらに大きな事件に巻き込まれます。
父・藤原兼家が倒れたのは、安倍晴明が考えた「花山天皇を玉座から降ろす策略」だったと知ったからです。
次男・道兼がまひろの父・為時に近づいたのも、この計略の一部でした。
花山天皇を退位させるための右大臣家の一世一代の謀略が始まります。
第10話は、この続きから始まります。
花山天皇の出家計画
986年6月、藤原兼家は、3兄弟と外腹の子・藤原道綱を呼び寄せ、
「花山天皇を密かに内裏から連れ出し、出家させる」という計画を明かしました。
兼家は、安倍晴明からこの日の午前1時から午前5時ごろまでは運気隆盛のときであり、この機を逃せば災いが降りかかると告げられていました。
藤原道兼は、「亡き藤原忯子のために出家する」という花山天皇に、自分もともに出家すると告げました。
そして、暦の上で忯子にとって最良の日は6月23日だと告げて、この日に出家することを決心させました。
和歌と漢詩
まひろのもとへ、道長から文が届きます。
「古今和歌集」の一首を記し、まひろへの恋心をこらえきれないと伝えてきました。
それに対し、まひろは返歌ではなく、漢詩を返します。
「自分の心を体のしもべとしているのだから、1人くよくよ嘆き悲しんで何になろうか。」
そういう意味の漢詩を送りましたが、道長にはまひろの真意がつかめません。
その後も、道長は、一目会いたいという想いを伝えるため「古今和歌集」の歌を2度ほど送りました。
が、まひろの返事はいずれも漢詩で、道長はその真意をはかりかねます。
想定外の反応に戸惑う道長は、詳細を伏せ、藤原行成に相談しました。
行成:「和歌は人の心を見るもの聞くものに託して言葉で表しています。翻って漢詩は、志を言葉に表しています。つまり、漢詩を送るということは、送り手はなんらかの志を託しているのではないでしょうか?」
道長:「さすが行成だ!少しわかった!」
道長とまひろ
道長はもう一度まひろに文を出します。
今度は和歌ではなく、「あなたに再び会いたい」とだけ記しました。
この文でまひろの心は動きました。
2人は廃邸で密会し、互いへの想いを確かめ合います。
道長:「一緒に都を出よう。俺たちが寄り添って生きるにはそれしかない。」
身分も家族も捨てて、このまま遠くの国へ2人で行こうと道長は言います。
まひろは幸せを感じながらも、それを受け入れることができません。
まひろ:「あなたが偉くならなければ、直秀のような無惨な死に方をする人は、なくならないわ。」
実は自分も、直秀たちを埋葬した後、2人で遠くへ行きたいと思ったのだとまひろは語ります。
そうできなかったのは、2人で都を出ても、「世の中は変わらないから」でした。
まひろ:「道長様が好き。すごく好きです。でも、あなたの使命は、違うところにあると思います。」
それでも道長は、「一緒に行こう」と懸命に繰り返します。
まひろはそれを拒み、このまま出世し、良き政をすることが道長の使命なのだと訴えました。
まひろ:「私は都であなたを見つめ続けます。誰よりも愛しい道長様が、政によってこの国を変えていく様を、死ぬまで見つめ続けます。」
道長は、強引にまひろを抱き寄せます。
その腕のなかで、まひろの道長への思いが溢れ出しました。
2人は抱き合い、そのまま肌を重ねます。
道長:「また会おう。これで会えないのは嫌だ…」
道長の言葉に、まひろは曖昧な微笑みを返しました。
花山天皇の出家
花山天皇の出家の予定日である6月23日の夜。
道兼は花山天皇に女性の上着を羽織らせ、女性に見せかけて内裏から連れ出しました。
花山天皇と道兼を載せた牛車は、元慶寺へと向かいます。
道隆と道綱は、内裏の天皇の寝所にいました。
2人は、兼家に通じている者が運び出してきた、帝位の象徴である剣璽を受け取ると、東宮の元へと運びます。
道長はそれを確かめると、関白・藤原頼忠の屋敷に駆けつけ、「花山天皇が退位し、東宮が即位した」と知らせました。
元慶寺で花山天皇が剃髪を終えると、道兼は自分も出家するという約束などなかったかのように、平然と立ち去ります。
花山天皇は騙されたことにようやく気づきましたが、もはや打つ手はありませんでした。
花山天皇の叔父・藤原義懐は、内裏からの知らせで天皇の退位を知り、もはやこれまでと悟って自ら出家しました。
為時らの解任
翌朝、蔵人頭の藤原実資が出仕します。
花山天皇によって蔵人の官職を得た藤原為時もいました。
そこへ、藤原兼家が道兼を伴ってやってきました。
兼家:「昨夜、帝がにわかにご退位、そして東宮が践祚(※天皇を継ぐこと)あそばされた。新しき帝の摂政は、この兼家である。ここに集いたる先の帝の蔵人はすべて、習いによりその任を解く。そして新しき蔵人頭は、藤原道兼である。皆々、よしなに頼むぞ。」
茫然とする為時らを残し、兼家は颯爽と去って行きました。
第11話につづきます。
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