2024年NHK大河ドラマ「光る君へ」のあらすじとネタバレです。
この記事には大河ドラマの内容のネタバレが含まれています。
事前に内容を知りたくない方は、適宜読み飛ばしてください。
光る君へあらすじとネタバレ第16話
大河ドラマ「光る君へ」の第16話の内容です。
前回の15話で、道長の兄・道兼が道長の説得を受け復帰します。
すると、長兄・道隆は、自身と昵懇の公卿ばかりを重用するようになります。
さらに、道隆は娘で中宮の定子のために、朝廷の財から多額の金を使うことを認めていました。
道長はそんな道隆に苦言を呈しますが、道隆は聞く耳を持ちません。
定子の母である貴子は「華やかな後宮」をつくるため、賢く美しい女房を増やすことに決めました。
そこで「ききょう」が新たな女房として内裏に招かれ、定子の話し相手になるように命じられます。
ききょうは「清少納言」の名を与えられました。
一方、まひろは友人のさわと気晴らしの旅に出ていました。
そこで「蜻蛉日記」の作者・藤原寧子に出会います。
蜻蛉日記を愛読していたまひろは感激。
そこに寧子の息子の藤原道綱が母を迎えに来ます。
すると、さわが道綱に一目惚れ、道綱がまひろに一目惚れと一瞬で三角関係が出来上がりました。
夜、道綱はまひろに会いに寝所に忍んできます。
そこでさわとまひろを間違えてしまい、さわが目を覚ますと道綱は逃げていきました。
翌日、さわは機嫌が悪くなり、まひろに冷たく接します。
京への帰り道、さわが突然感情を爆発させて走り出したため、まひろはさわを追って川の方へ駆けます。
川辺に着いた2人は、多くの遺体を目の前にして立ちすくみました。
このころ、京の近辺では疫病が流行り始めていました。
第16話は、この続きから始まります。
どうでもいい人
遺体から離れ、帰路につきましたが、さわの憤りは収まりません。
さわ:「私は、家ではどうでもいい子で、石山寺でも、どうでもいい女だった。私なんか生きているかいもない、どうでもいい人なのです。」
さわは、まひろを置いて去りました。
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関白家への不満
後宮には、高階貴子が思い描いたように、若い公卿が集うようになりました。
冬のある日、藤原伊周とその弟・藤原隆家、藤原公任、藤原斉信、藤原行成が集まり、定子の提案で雪遊びをすることになりました。
皆で庭に下り、はしゃぎ回りましたが、藤原隆家だけはその様子をつまらなそうに見ています。
その後、公任、斉信、行成は3人で酒を飲みました。
この日は一条天皇の前に出る予定だったため、彼らはきちんとした装束でしたが、伊周だけは普段着でした。
一条天皇が許していましたが、公任たちにはそれが許せません。
公任:「関白家は皆、自信満々で鼻につく。」
公任は本音を漏らしました。
詮子と伊周
後日、藤原道隆一族らが後宮を訪れます。
舞を踊ったり、皆で和気あいあいと過ごしているところに、藤原詮子がやってきました。
一同に緊張が走ります。
詮子:「先程の騒々しい舞は何事でございますの?」
一条天皇が答えにつまると、伊周が口を開きました。
伊周:「ここでは、お上との間の垣根を取り払い、皆が思うままに語らうことができる。これこそがお上がお望みになる新しい後宮の姿にございます。」
説教をするような侮辱的な物言いに、詮子は激怒しました。
放火騒ぎ
その晩、内裏の後宮の1つで火事が起きました。
翌朝、その火事の話が取沙汰されます。
この数日前にも、女房たちが住まう屋敷で出火騒ぎが起きており、どちらも放火が疑われていました。
藤原隆家は、伊周に腹を立てた詮子か、道隆を恨む人物の仕業だと推測します。
すると、道隆が笑い声を上げました。
道隆:「そうだな、光が強ければ影は濃くなるというもの。私たちが暗い顔をすれば、相手の思うつぼだ。動じないのが肝心だ。」
まん延する疫病
994年8月、道隆は息子・伊周を内大臣にします。
道長らを抜いてのこの人事は、あからさまな後継者指名でした。
このとき、伊周21歳、道長は29歳です。
この頃、疫病が都中に蔓延していました。
一条天皇は民を案じ、策を講じるようにと道隆に言い渡します。
しかし、道隆は「貴族は疫病にかからない」と決めつけており、危機感がありませんでした。
道隆:「お上は、あれこれご案じなさらず、一日も早く皇子をおもうけくださいませ。それこそが国家安寧の源にございます。」
惨状
そんなある日、まひろが文字を教えていた少女・たねがまひろに助けを求めてきました。
両親が発熱したため、救護施設に薬草をもらいに行ったが帰ってこないとのことです。
まひろは乙丸とともに、たねを連れて救護施設へ向かいます。
救護施設では、大勢の疫病患者が苦しんでいました。
そこにいる医者はたったの1人。
明らかに人手が足りず、亡くなった患者が死臭を放っていました。
あまりに悲惨な状況にまひろも乙丸も茫然とします。
やがて、たねは遺体となった両親を見つけました。
泣き叫ぶたねにまひろが寄り添うと、たねも発熱し始めていました。
両親の遺体が放免たちによって運び出されると、意識朦朧としていたたねは、けいれんを起こしてしまいます。
まひろはそのまま施設にとどまり、たねに付き添いました。
たね:「あめ、つち…」
たねのうわごとを聞いて、まひろはハッとしました。
それは、以前まひろが教えた「あめつち詞」でした。
やがて、たねは息を引き取りました。
たねの遺体も放免が運び出し、その間にも次々と子どもの患者が運ばれてきます。
まひろは、子どもたちの看病を始めました。
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見捨てられた民たち
道長は、疫病対策が急務だと道隆に訴えます。
しかし、道隆は「疫病より放火の方が一大事だ」と言って取り合いません。
そこで道長は、自分で救護施設の様子を見に行こうと決めます。
しかし、道兼にそのことを告げると止められました。
汚れ仕事は自分の役目だと言い、道兼が救護施設に向かったのです。
道長は道兼に任せきりにできず、百舌彦を連れて救護施設へ向かいました。
2人は現地で合流することになります。
惨状を目の当たりにした道兼は、医師に内裏に報告することを約束します。
すると医師は、「既に何度も申し出たが、何の対策も取ってもらえないのだ」と答えました。
思わぬ再会
まひろは救護施設で看病のために駆け回っていました。
そうするうちに、まひろは道長とぶつかります。
突然の再会に2人は絶句。
すでに病に感染し、高熱が出はじめていたまひろは、その場で意識を失ってしまいます。
道長はまひろを抱きかかえ、馬でまひろの家に連れ帰りました。
そして、まひろの部屋に上がると、「自分が看病する」といって父・為時らを遠ざけます。
夜を徹しての道長の看病の甲斐があり、まひろの熱は下がります。
為時は礼を言い、道長に帰宅を促します。
道長は、まひろが目覚めないうちに帰っていきました。
第17話につづきます。
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