鎌倉殿の13人の呼び名「しいさま」「へいろく」「じろう」は誰?

平賀朝雅 映画・ドラマ
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大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で、登場人物たちは本名で呼び合わないという形式をとっています。

これは、実際に当時の人達が本名で呼び合わなかったという風習にあわせたものですが、ドラマを見ている側からすれば、誰のことを言っているのかわからないことがよくあります。

そこで、「鎌倉殿の13人」で、登場人物たちがどのように呼ばれているのかという情報をまとめます。

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鎌倉殿の13人での登場人物たちの呼び名

「登場人物たちが何と呼ばれているのか」というのを以下にまとめています。

人によって呼び方が違ったり、同じ呼び方の人が複数人いたりするのでややこしいのですが、ドラマを見ていて誰のことを呼んでいるのかわからなかったら、これで確認してみてください。

こしろう

主人公:北条義時です。

鎌倉殿の13人公式Twitterより

この呼び方は毎回出るので、覚えた方も多いかもしれません。

小四郎と書きます。

なお、この小四郎というのは「四男」という意味ではなく、「四郎の息子」という意味です。

えまどの

ドラマではほぼ出て来ない呼び方ですが、「吾妻鏡」では北条義時は「えまどの(江間殿)」と呼ばれています。

大河ドラマでは、たま~に自分で「江間小四郎義時」と名乗ったりもしています。

しいさま

義時の父、北条時政のことです。

鎌倉殿の13人公式Twitterより

妻のりくが「しいさま」と呼びます。

彼の通称が四郎(しろう)であるためだと思われます。

すけどの・かまくらどの・ぶえい

源頼朝のことです。

鎌倉に入る前は佐殿(すけどの)、鎌倉入後は鎌倉殿(かまくらどの)、上総介広常からは武衛(ぶえい)と呼ばれます。

関連記事:すけどのとは?

さぶろう

義時の兄・北条宗時のことです。(三郎)

序盤でいなくなってしまいましたので、あまり聞かなかったかもしれません。

とうくろう

藤九郎と書きます。

安達盛長のことです。

くろう・おんぞうし

九郎・御曹司と書きます。

源義経のことです。

むさしぼう

これは有名かもしれません。

武蔵坊弁慶(むさしぼうべんけい)のことを源義経がこう呼びます。

だいごぜんじ

あまり聞かないかもしれませんが、源頼朝の弟で僧侶の阿野全成のことです。

漢字にすると「醍醐禅師」です。

かばどの

蒲殿と書きます。

頼朝の弟、源範頼のことを指しています。

遠江国の蒲御厨(かばのみくりや)で生まれ育ったため「蒲殿(かばどの)」「蒲冠者(かばのかじゃ)」と呼ばれていました。

なお、御厨と言うのは「所領」というような意味です。

かじゃどの

木曽義仲の息子、源義高のことです。

冠者と書きます。

なお、「冠者(かじゃ)」とは若者というような意味です。

じゅうろう

ドラマで頼朝が疎ましがっている叔父の源行家のことです。

源氏でしかも頼朝の縁者であるためあまり「十郎」と呼ぶ人はいません。

じさま

伊東祐親のことです。

主人公・北条義時、三浦義村などの祖父にあたるため、彼らは爺様(じさま)と呼んでいます。

じろう(3人)

三浦義澄・土肥実平・畠山重忠の3人は、通称がともに次郎です。

ややこしいので、名字で呼ばれていることが多いような気がします。

へいろく

三浦義村のことです。

こう呼ぶのは、父・三浦義澄と北条義時くらいかもしれません。

平六と記します。

こたろう

和田義盛のことです。

実は三浦と血縁関係にあります。

漢字で書くと小太郎です。

へいしろう

平四郎と書きます。

あまり聞かないかもしれません。

岡崎義実のことです。

とうしろう

比企能員のことです。

漢字で藤四郎。

母親の比企尼くらいしかこう呼んでない気がします。

へいぞう

梶原景時のことです。

平三です。

気軽に呼べる雰囲気ではないからなのか、みんな梶原殿と呼んでいる気がします。

へいしょうこく

平相国と書きます。

平清盛のことです。

相国とは中国の官位のことで「首相」というような意味を持ちます。

みたち

御舘と書きます。

奥州藤原氏の藤原秀衡のことです。

源義経がこう呼んでいます。

左側の位の高そうなおじいちゃんが藤原秀衡です。

たろう

太郎と書きます。

北条泰時(北条頼時)のことです。

なお、彼の名前は「金剛」→「北条頼時」→「北条泰時」と変わり、「太郎」と呼ばれるため、少しややこしいかもしれません。

ごろう

五郎です。

主人公北条義時の弟・北条時房(北条時連)のことです。

彼も途中で時連(ときつら)から時房(ときふさ)に名前が変わります。

その過程で、りくに「ときふさ」を「トキューサ」と聞き間違えられ、トキューサがTwitterのトレンド入りするという珍事件がおこりました。

「トキューサ」はわざわざテロップで表示されたため、何かの伏線になっているのかもしれないと予測されていますが、この謎の言葉を伏線としてつかうのは無理がありそうな感じがします。

三谷さんの遊び心っぽいですね。

あまみだい

尼御台と書きます。

北条政子のことです。

頼朝存命時は「御台所(みだいどころ)」と呼ばれていましたが、頼朝死後に出家して尼になったため、「尼御台(あまみだい)」と呼ばれるようになしました。

なお、3代将軍源実朝が暗殺された後、まだ2歳の「三寅(藤原頼経)」が4代将軍になると、政子は将軍の代行をするようになり、「尼将軍(あましょうぐん)」と呼ばれるようになります。

実際、「吾妻鏡」では「実朝暗殺~政子死去」まで、政子は「鎌倉殿」として扱われています。

しちろう

漢字では七郎です。

結城朝光のことです。

実衣の琵琶の師匠で、梶原景時の排斥のきっかけをつくった人物です。

やたろう・ごろう

やたろうは「弥太郎」で小笠原長経(おがさわらながつね)のこと。

ごろうは「五郎」で中野能成(なかのよしなり)のことです。

北条泰時・北条時房の後ろで蹴鞠を練習している中に弥太郎も五郎もいます。

彼らは源頼家が「十三人の合議制」に反発して集めた「6人の近習」のメンバーです。

いちまん

一幡と書きます。

源頼家の嫡男です。

彼は「比企の乱」のあと、北条義時の手勢に殺されたとされています。

大河ドラマでは、トウと水遊びをしに行くシーンが最後で、そのまま公式サイトの人物紹介に「故人」マークがつきました。

せんまん

千幡と書きます。

後の源実朝のことです。

一幡と名前が似ていますが兄弟ではなく、「頼家と千幡が兄弟」で「頼家の長男が一幡」なので千幡は一幡の叔父さんです。

ぜんざい

善哉と書きます。

後の公暁です。

公暁は一幡の弟で、源実朝(千幡)を暗殺した張本人です。

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