NHK大河ドラマ「どうする家康」の第37話「さらば三河家臣団」のネタバレとあらすじをご紹介します。
この記事には大河ドラマの内容のネタバレが含まれています。
事前に内容を知りたくない方は、適宜読み飛ばしてください。
どうする家康ネタバレとあらすじ 第37話「さらば三河家臣団」
10月1日放送予定の「どうする家康」第37話「さらば三河家臣団」の内容です。
前回の第36話「於愛日記」では、平八郎の娘・稲が真田信幸のもとへ嫁ぐことが決まります。
元武田の忍び・千代の行方も判明し、千代は彦右衛門の妻となりました。
これらのことは、家康の側室・於愛の尽力によるところが大きかったです。
しかし家康を支え続けてきた於愛はその1年後に逝去してしまいます。
北条との交渉では、家康の娘で北条氏直の妻でもある「おふう」の尽力により、ついに北条が上洛を決めました。
しかし、秀吉は最初から北条と戦をするつもりだったようで、難癖をつけて真田との領土問題を蒸し返します。
怒りをおさえる家康の前に突如現れたのは、亡きお市の方の長女で、今は秀吉の側室となった茶々でした。
第37話「さらば三河家臣団」はこの続きから始まります。
秀吉の子
ずっと子宝に恵まれなかった秀吉に、待望の我が子が誕生しました。
しかも男児ということで、秀吉は狂喜乱舞します。
寧々:「ようやりましたな、茶々殿。」
正室の寧々は子を産んだ茶々を労いながらも、その胸中は複雑なようです。
その年、喜びの絶頂にある秀吉は、その勢いのまま関東の北条攻めを決定しました。
家康は北条を救うべく話し合いを続けましたが、もはや猶予はないと秀吉は断じます。
秀吉はすでに陣触れを出し、北条を成敗したらその領地を全て家康に与えると言いました。
家康:「お待ちを!その褒美はお断り申し上げる!」
軍勢は出すが、戦の進め方は任せてほしいとなんとか秀吉を説き伏せます。
寧々によると、秀吉は鶴松(つるまつ)と名付けた息子を溺愛し、茶々と鶴松のところに入り浸っているといいます。
秀吉の征服欲はますます増大し、明国(※中国)を手に入れようかとうそぶく始末。
長年連れ添った妻の寧々の言葉にも全く耳を貸さないようでした。
秀吉の思惑は?
1590年正月、秀吉の妹で家康の正室・旭が病でこの世を去りました。
政略結婚ではありましたが、豊臣と徳川の架け橋として懸命に立ち回ってくれた旭を家康は大事に思っていました。
しかし、今は気落ちしている場合ではありません。
駿府城に戻った家康は、本多正信と側室の阿茶(あちゃ)を呼びます。
この阿茶という側室は武田の流れをくむ武芸にも長けた娘で、家康は彼女を戦に帯同するほど信頼を置いていました。
秀吉の思惑について2人に尋ねると、秀吉は北条の領地の代わりに今の徳川領全てを取り上げるつもりだろうと意見が一致しました。
名目上、加増ではあるものの、故郷の三河を始めとする強固な地盤を取り上げられる不利な国替えです。
家康:「正信、悪知恵を貸してくれ!」
秀吉と約束した3ヶ月以内に、なんとしてでも北条との戦を終わらせなければなりませんでした。
降伏しない小田原
総勢20万とも言われる大軍勢が、北条の小田原へ向けて出陣します。
北条は、小田原城とその城下を丸ごと堀と土塁で囲む「総構え(そうがまえ)」で巨大な要塞を築き、これに応戦。
しかし、軍勢の数で圧倒する豊臣軍は、この要塞ごと包囲してしまいます。
北条には援軍の見込みもなく、勝ち目がないのは明白でしたが、北条氏政は降伏する気配すら見せません。
家康:「...もはや、勝ち負けではないのかもしれん」
武田信玄や上杉謙信ですら落とせなかった難攻不落の小田原城を見つめ、家康はつぶやきました。
一夜城
小田原兵:「し、城が...笠縣山に城が現れましてございます!」
籠城を続ける北条氏政・北条氏直親子のもとに家来が駆け込んできました。
驚いて外を見ると、昨日まではなかった立派な城が山の上にそびえ立っています。
北条氏直:「...一夜にして…なんということじゃ...」
世にいう「一夜城」を前に、北条氏直は呆然とします。
小田原から見えぬように城を作らせ、完成したところで周囲の木を一気に切り払う...
秀吉は得意満面で家康に一夜城の種明かしをします。
家康:「相変わらず、思いもよらぬことをなさる...」
おそらく、これで北条方の士気は大きく下がったことでしょう。
秀吉:「これで天下一統の総仕上げ、相成った!信長様も喜んでおられるだろう!」
そこへ「殿下!」と快活な声がして、茶々がやってきました。
茶々:「家康殿、先陣のお務め、ご苦労さまでございます!」
茶々は親の仇である男の側室となり、その子を産んだわけですが、葛藤などまるでないかのように明るく見えます。
家康:「...殿下、北条をお助けくだされ。」
家康の嘆願を、約束の3ヶ月を過ぎたと秀吉は一蹴しました。
国替えの真意
正信が予想したとおり、家康には北条領全てを与え、その代わりに今の徳川領全てが取り上げられることになりました。
予想と違うのは、本拠地が小田原ではなく、武蔵の江戸とされたことくらいです。
秀吉:「あそこはよいぞ!東国の要に最もふさわしい!戦を片付けたらそのまま向かえ!」
秀吉は、ついでに重臣たちを独立させて、城持ち大名にしてやれと言います。
聞こえはいいですが、つまりはーーー
- 家康を東国の押さえに専念させて中央から遠ざけ、
- ぬかるみだらけの江戸に町を作らせて財を失わせ、
- 徳川の強みである家臣団をバラバラにしてつながりを断つ。
という、とことんまで家康の力を削ぐための策略でした。
天下一統
ついに、北条氏政・北条氏直親子が投降してきました。
氏政はその責めを負って切腹、氏直は出家。
関東の覇者・北条氏はここに滅亡し、小田原合戦は終了しました。
家康が徳川本陣に戻ると、石田三成がやってきました。
秀吉に国替えを命じられた織田信雄が、それに異を唱えたところ、改易になったと話します。
家康:「改易?織田家を取り潰すのか!?」
戦なき世のために秀吉に従った家康ですが、いまだ戦はなくならず、やりたい放題の秀吉に家康は疑問をいだきます。
しかし、秀吉に対する三成の絶対的な信頼はゆらぎません。
戦なき世をなすためともに力を合わせていきたい、と家康に一礼して去っていきました。
正信:「...江戸からも同じ星は見えまする」
天下静謐、日の本の安寧のためーーー
家康は自分に言い聞かせるようにうなずき、家臣一同を集めるように正信に命じました。
さらば三河家臣団
家康が国替えのことを伝えると、家臣たちはすでに覚悟をきめていたようで、素直にそれを受け入れました。
小田原攻めの前、正信が大久保忠世に頼んで皆を説得してもらっていたのです。
家康:「皆、本当は悔しかろう、無念であろう...このようなことになり、すまなかった。」
頭を下げる家康に、一同は恨みを言うどころか、この乱世を生き延びることができたのは家康のおかげだと平伏します。
離れ離れになっても、徳川家中の心はひとつーーー
三河家臣団は笑顔で杯を交わし、それぞれに与えられた各地の領地に散っていきました。
招集命令
家康は正信や阿茶、伊奈忠次らの家臣と町づくりに励んでいました。
家康:「町を一から作るとは楽しいもんじゃのう。」
そこへ秀吉からの書状が届きます。
諸大名は「肥前名護屋城」に集まるようにとのお達しでした。
家康は愕然としました。
家康:「...戦だ。朝鮮を従え、明国を取ると...」
この前年、秀吉の最愛の息子・鶴松がわずか2歳でこの世を去りました。
その大き過ぎる悲しみを埋めるためなのか、秀吉は唐入りの野望を抱くようになったのです。
第38話に続きます。