大河ドラマ「光る君へ」で上地雄輔さんが演じる藤原道綱という人物が登場します。
藤原道長の兄である彼は一体どんな人物だったのでしょうか?
藤原道綱は何をした人?
特に「何々をした人」として有名な人物というわけではありません。
- 「蜻蛉日記の作者の息子」
- 「藤原道長の兄」
- 「花山天皇の出家の際に三種の神器を運んだ人」
このあたりのことで世に知られる人です。
父・兄・弟が最高権力者の座についたにもかかわらず、「正妻の子供ではない」「才覚が足りなかった」などの理由により、結局「大臣の地位につけなかった不遇の公卿」というような人物です。
藤原道綱はどんな人だった?
儀式の手順を間違えたり、暴言を吐いて周囲の人から避難されたりと、あまり良くない評判が残る人物です。
実の母からも「おっとりして大人しすぎる」と評されています。
定かではありませんが、歌会にお母さんが作った歌を持っていったっぽいです。
そして、官職でライバル関係にあった藤原実資(※ロバート秋山さんの役です)からは、「一文不通の人」との評価を受けています。
これは、「一字も読めない人」という意味です。
政治家や歌人としての才覚は乏しかったようですが、一方で和泉式部からは「あわれを知る人」と評されています。
要するに「勉強や仕事は苦手でおっとりしてるけど、人情が分かるいい人」だったみたいです。
上地雄輔さんにピッタリの役だと個人的には感じました。
まとめ
藤原道綱は「蜻蛉日記」作者の息子
藤原道綱は藤原道長の兄
藤原道綱は花山天皇の出家の際に三種の神器を運んだっぽい(※諸説あり)
最高権力者に囲まれながら、結局大臣にはなれなかった
歌人や政治家としての能力はイマイチ
以上、藤原道綱についての簡単な情報でした。
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