2024年NHK大河ドラマ「光る君へ」のあらすじとネタバレです。
この記事には大河ドラマの内容のネタバレが含まれています。
事前に内容を知りたくない方は、適宜読み飛ばしてください。
光る君へあらすじとネタバレ第18話
大河ドラマ「光る君へ」の第18話の内容です。
前回の17話では、道長の兄で関白の藤原道隆が体調を崩していきます。
そうなると、後継者の問題が顕在化し始め、権力者たちが各々の策を進めて行きます。
一方、まひろは友人の「さわ」を見て、自分の生き方がおこがましく思えていました。
多くを求めないさわの生き方を見たまひろは、「生まれてきた以上、何かを成さねば」と生きてきた自分の人生を思い悩みます。
そんな中、ついに内裏の公卿にも疫病による死者が出ます。
道隆の病状はさらに悪化し、正気を失いながら一条天皇に息子・伊周の関白就任を迫ります。
その翌月、関白・藤原道隆はこの世を去りました。
第18話は、この続きから始まります。
宋国の制度
995年4月、4年前から筑前守として太宰府に赴任していた藤原宣孝が京に帰ってきました。
土産を持って為時の屋敷を訪ねてきた宣孝に、まひろは「宋の国」のことを教えて欲しいとせがみます。
博多には宋からの商人や役人が訪れていたため、宣孝は宋について詳しくなっていたのです。
宣孝の話によると、宋には「科挙」という制度があるそうです。
これに受かれば、身分の低い者でも政に加われるとのことでした。
まひろは驚き、宋に憧れを抱きます。
次の関白
関白・藤原道隆が亡くなった後、藤原実資や藤原道綱らが次の関白について話し合っていました。
実資は、年若く、天皇のいとこにあたる藤原伊周よりも、天皇の叔父にあたる藤原道兼の方が適任だと語ります。
その様子を、一条天皇が壁に空いた穴から覗いていました。
一条天皇は、次の関白を藤原道兼にすると決めました。
それを藤原伊周に告げます。
伊周は、一条天皇の前では不満を漏らしませんでしたが、定子と2人になると、「お前は何のために入内したのか!」と責め立てました。
これに対し、定子は、「伊周に人望がないために一条天皇が関白を任せられないのだ」と言い返しました。
藤原道兼の死
道隆の死から17日後、一条天皇は、藤原道兼を関白とする詔を下しました。
道兼は関白就任の奏上の後、一条天皇に礼を述べます。
しかし、体調を崩していた道兼は、帝の前で倒れてしまいました。
この時、道兼は疫病に感染していたのです。
7日後、道兼は35歳でこの世を去りました。
生き方を改め、良い政をしようと意気込んでいた兄の死を、道長は嘆き悲しみました。
まひろは為時を通じて道兼の死を知りました。
まひろ:「あのお方の罪も無念も、全て天に昇って消えますように…」
そう言って、まひろは琵琶を奏でました。
疫病の蔓延
その後、疫病が貴族たちにも猛威をふるいます。
道兼が亡くなった後、わずかひと月の間に「道長」「伊周」以外の権大納言以上の公卿は死に絶えました。
「次こそは」と関白の座を狙う伊周は、公卿たちを招いて宴を開きました。
定子に言われた「人望を得るため」の行動です。
伊周はこれまでの出過ぎた態度を詫び、心を入れ替えると誓いました。
伊周か、道長か
ききょう(清少納言)が、中宮からもらった菓子を持ってまひろのもとを訪ねてきました。
内裏の中は、次の関白が「伊周になるか、道長になるか」でもちきりだと言います。
まひろは、さりげなく道長の政の才について尋ねてみました。
ききょうは、「贅沢を許さず厳しい道長は、公卿にも女官にも人気がない」と言います。
権力にも興味はなさそうなので「道長は関白になることはないだろう」と、ききょうは予想していました。
その晩、まひろの弟・藤原惟規が大学の試験を終えて帰宅しました。
夕餉の時間、惟規は今、学生の間で流行っている詩の話をしました。
「民に代わって時の為政者を正している」というその詩を、まひろは「ぜひ読みたいので、手に入れて欲しい」と弟に頼みました。
詮子の懇願
その夜、藤原詮子が内裏に乗り込み、「道長を関白にするように」と一条天皇に迫っていました。
一条天皇は「次の天皇は伊周に決めている」と言いますが、詮子は引き下がりません。
詮子:「お上のお父上(※円融天皇)は、いつも己の思いをくもうとせぬ関白の横暴を嘆いておいででした。父上の無念をお上が果たさずして、誰が果たしましょう。」
天皇が己の信じた政をできるように、若く放漫な伊周ではなく、「どうか道長を関白に」と詮子は泣きながら訴えます。
道長の考え
翌日、一条天皇は道長を「内覧」に任命します。
道隆の死後、伊周から取り上げた内覧の職を道長に与えたのです。
そのひと月後、一条天皇は道長を右大臣に任命。
これで道長は、伊周を越え、公卿トップの座に君臨しました。
実は、一条天皇は道長に関白の職を与えようとしていました。
道長がそれを断っていたのです。
関白になると、思うように動けなくなるので、存分に動ける立場にとどまりたいというのが道長の考えでした。
別れと再会
さわの父が肥前守に任ぜられます。
さわは、京から離れることになりました。
別れの挨拶にきたさわとまひろが話していると、惟規が「例の詩」・「新楽府」を借りて届けにきました。
その日、まひろはかつて道長とよく会っていた廃邸を訪ねます。
すると、道長もそこに現れました。
2人はともに、何も話さずにその場を立ち去りました。
…2人とも、言葉を交わせば、互いへの想いを堪えきれなくなると思ったのです。
第19話につづきます。
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