鎌倉殿の13人の第31話のあらすじです。(※タイトル未発表)
この記事の内容はネタバレを含みます。
事前に内容を知りたくない方は、適宜読み飛ばして下さい。
鎌倉殿の13人 第31話のあらすじ
8月14日放送の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の第31話「諦めの悪い男」のあらすじです。
前回の30話「全成の確率」では、北条義時が策を用いて比企能員の本音を源頼家に聞かせようとしました。
しかし、最悪のタイミングで源頼家が病に倒れ、計画は失敗に終わります。
31話はその続きから始まります。
源頼家の病
1203年7月、源頼家は病に倒れました。
父の頼朝と同じような重い症状で、回復は期待できそうもありません。
比企能員は、娘・せつと頼家の長男である一幡を次の鎌倉殿にしようと、早くも朝廷との手続きを進めようとします。
これに義時が待ったをかけます。
大江広元、三善康信、二階堂行政が義時に同意し、当面は頼家の状況を見守ることになりました。
後継ぎ問題再燃
源頼家の正妻は「つつじ」です。
頼朝もつつじが生んだ子を後継者にすることを望んでいました。
そこから順当に考えれば、つつじが生んだ「善哉」が次の鎌倉殿となるはずですが、頼朝がそう望んだという文書が残っていません。
この時点で、頼家の有力な後継者候補は「一幡(頼家の長男)」「善哉(頼家と正妻・つつじの子)」「千幡(頼朝の子で頼家の弟)」の3人がいました。
一幡には比企が、善哉には三浦が、千幡には北条がそれぞれ後ろ盾として付いています。
もはや後継者争いの枠を超えて、御家人たちの権力闘争の様相を呈してきました。
そんな中、京の寺で修行をしていた阿野全成の嫡男が殺されます。
全成の陰謀に加担したとの疑いをかけられてのことです。
これは明らかに比企の指図によるものでした。
この比企の挑発に対して(阿野全成の縁者である)北条が受けて立つと、大きな戦が起こります。
そこで義時は、比企が後ろ盾となっている一幡ではなく、北条が擁する千幡を跡継ぎに推して比企との権力争いに決着をつける策を採ります。
義時:「千幡様は元服しても良いお年。御家人たちも納得する。それが叶わなかった時、初めて兵を用いる。」
義時の提案
義時は宿老たちを前に、地図を広げて意表をついた提案をします。
義時:「鎌倉殿のお役目を、千幡様と一幡様で2つに分けるというのは?関東28カ国の御家人は一幡様に、関西38カ国の御家人は千幡様に仕えさせます。」
もちろん、比企能員は反論します。
能員:「鎌倉殿は一幡様ただお一人!」
能員は怒り、地図を引き裂いて退出していきました。
義時は残った宿老たちに念を押します。
義時:「方々、拒んだのは向こうでござる」
義時の決意
義時は最初から、比企能員がこの提案を受け入れるとは思っていませんでした。
部屋を出て歩きながら、となりの北条泰時に言います。
義時:「これで大義名分が立った。比企を滅ぼす。」
この義時の決意を聞いた北条政子は、自身の孫にあたる一幡の命乞いをします。
政子:「一幡の命は助けてあげて!」
義時:「一幡様には仏門に入って頂きます。」
政子の部屋を出た義時は、泰時に向かって命令を下します。
義時:「戦になったら、真っ先に一幡様を殺せ。生きていれば、必ず災いの種となる。母親ともども…」
敵を容赦しない。
それが義時が頼朝から受け継いだ教えでした。
比奈の文
義時の妻・比奈が比企館に向かいます。
比企尼を囲んで女達と軽い会話をした後、帰りがけにある一室の前で立ち止まります。
中で誰かが話しをしているようです。
その会話に耳をそばだて、帰宅して義時に文を書きました。
義時はその文を読むと、泰時に渡します。
義時:「比企が三浦に手を伸ばしているらしい」
泰時:「父上は義母上を利用されたのですか!?」
泰時は義憤に駆られます。
義時は妻の比奈に、実家である比企の内情を探らせるスパイをさせていました。
交渉決裂
頼家の跡継ぎとして、北条は千幡を推すことが決まったものの、千幡はまだ幼く、支えが必要です。
となれば、千幡が鎌倉殿となった暁には、北条が鎌倉を率いていかなければなりません。
義時は北条の長である父・時政に政を率いていく覚悟があるのかどうか、率直に訪ねました。
時政:「ある!この先は北条を守り抜いてみせる。」
そして、時政は最後にもう一度、義時が考えた案を受け入れるかどうか、比企能員と交渉する役目を引き受けます。
その交渉で、能員は比企に有利な条件を持ち出して来ました。
能員:「九州は千幡様、その他は一幡様で…」
時政:「断る!」
時政と能員による交渉は決裂しました。
比企能員の変
交渉決裂の翌日、北条から「能員の案を受け入れる」との和議の申込みがありました。
能員は北条館に向かいます。
北条館では、時政を始めとする北条勢が鎧姿で待ち受けていました。
その鎧姿の武者の中には見方にしたはずの三浦義村の姿もありました。
能員は丸腰です。
完全に北条の策略にハマってしまいました。
義時:「比企能員、討ち取りました。これより、館に攻め入ります。」
御所の政子に義時が報告します。
せつと一幡
北条の軍勢が比企館を取り囲みます。
比企能員の妻・道は、比企尼を逃し、せつには一幡とともに生き延びよと言い聞かせて立ち去らせます。
せつが廊下を逃げていくと、北条勢が立ちはだかります。
その中から、善児とその弟子・トウが飛び出し、トウがためらうことなくせつを切り捨てます。
善児は侍女に抱かれた一幡をじっと見つめていました。
ほどなく、御所で待つ義時のもとに、北条時房がすべて決着したことを報告しました。
源頼家の跡継ぎ
あとは、千幡が鎌倉殿になる手筈を進めるだけです。
比企の一件から数日後、御所には北条時政、北条義時、大江広元らが集まっていました。
鎌倉殿の席には政子が座っています。
時政が比企一族を討ち取った旨を報告しました。
続いて義時が報告します。
義時:「残念ながら、一幡様はいまだ行方知れず。新たな鎌倉殿は千幡様にお願いすることになりました。」
そこに大きな足音が響き、足立遠元が飛び込んできます。
遠元:「一大事でございます。鎌倉殿が!」
義時達が駆けつけると、頼家は意識を取り戻していました。
布団の上で上体を起こすほどに回復しています。
頼家:「すぐにでも一幡に会いたい。せつを呼んでくれ。」
義時、政子らは愕然としました。
第32話に続きます。