NHK大河ドラマ「どうする家康」の第38話「唐入り」のネタバレとあらすじをご紹介します。
この記事には大河ドラマの内容のネタバレが含まれています。
事前に内容を知りたくない方は、適宜読み飛ばしてください。
どうする家康ネタバレとあらすじ 第38話「唐入り」
10月8日放送予定の「どうする家康」第38話「唐入り」の内容です。
前回の第37話「さらば三河家臣団」では、小田原の北条攻めが描かれました。
20万とも言われる大軍勢が、総構えで要塞と化した小田原を囲みます。
北条親子は抵抗を続けますが、ついに降伏。
北条氏は滅亡し、小田原合戦は集結。
秀吉は天下一統を果たしました。
家康は褒美と称した策略により、領地を東海から関東に国替えさせられます。
これにより、古くから家康を支え続けた三河家臣団の主だったメンバーは城持ち大名となり、関東の各所へ散って行きました。
家康は新たな本拠地して与えられた江戸に町を作っていました。
そうしたなか、秀吉から書状が届きます。
その書状は、朝鮮出兵のための召集令状でした。
第38話「唐入り」はこの続きから始まります。
文禄の役
天下一統を果たした秀吉は、関白の役職を甥の豊臣秀次に譲り、自らは太閤と称して栄華をほしいままにしていました。
秀吉は、家康をはじめ、加賀の前田利家、越前の大谷吉継など各地の有力大名を肥前名護屋城に集結させます。
明国の征服のために集められた軍勢です。
朝鮮は秀吉への服従を拒否したため、10万を超える大軍勢が朝鮮半島へ向かいます。
この軍勢の勢いは凄まじく、一月あまりで都の漢城(ハンソン)を陥落させました。
秀吉:「余も皆とともに海を渡るぞ!」
日本軍の破竹の進軍に勢いづいた秀吉は、壮大な計画を語りました。
秀吉:「ゆくゆくは天竺(インド)、そして南蛮(ヨーロッパや東南アジア)までもわれらのものとなろう!」
大名たち:「おおおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!!」
秀吉に感化された大勢の大名たちが熱狂します。
家康や利家らが不安そうに見ていると、五奉行の1人である浅野長政がたまりかねたように口を開きました。
長政:「正気の沙汰とは思えませぬ!ばかげた戦じゃ!」
秀吉:「...なんと申した?」
秀吉は顔色が変わり、刀を抜きます。
三成たちが慌てて止めにはいり、「殿下は狐に取り憑かれている!」とわめく長政を強引に連れ出して行きました。
阿茶:「言葉も土地も知らぬ異国を征することが果たして左様にたやすくできるものでございましょうや」
家康に帯同した阿茶も冷静にそう分析しました。
将軍再登場
そんなとき、昌山(しょうざん)と名乗る僧が家康の陣屋を訪ねてきました。
出家した元将軍・足利義昭です。
昌山:「いやあ、ご立派になられたな大納言!」
家康を褒めちぎったかと思うと、さんざん将軍時代の自慢話をして帰っていきました。
無下に出来ないことをいいことに、あちこちの陣屋に顔を出しては接待させているようです。
家康は愛想笑いでやり過ごしましたが、迷惑千万な話です。
換言
その日の夕方、服部半蔵が島津の陣屋で聞いた噂をもってきました。
なんでも猛将・藤堂高虎の水軍が、朝鮮軍にやられたらしいのです。
家康:「...そんな話は聞いとらんぞ」
家康は眉根を寄せます。
半蔵:「すでに朝鮮に渡っている家中には、戦地の有様がいち早く伝わっているものかと」
家康も出陣の準備は出来ていましたが、本当のことを隠されたまま家臣を戦地に送り込むわけにはいきません。
家康は本多平八郎とともに本営に出向いて三成を問いただします。
三成は、秀吉にも事実を知らせていないようでした。
家康は三成に問います。
家康:「治部殿(三成のこと)、わしも包まず申すが、この戦、難しいと思う。やるべきであったろうか?」
三成:「実を申せば...お止めしました」
しかし、秀吉の決意は固く、「それならば唐入りをうまくやり遂げることこそ自分の役目」と思い定めたらしいのです。
家康:「うまく殿下をお止めしよう」
家康は三成を説き伏せて秀吉に目通りし、なんとか朝鮮への渡航をやめさせようとしました。
秀吉は意志を曲げません。
日の本の民のため、朝鮮、明国の民のためだと秀吉は言いますが、この戦に全く公私混同がないと言い切れるでしょうか。
おそらくは、傷心の茶々を明国に連れて行ってあげたいと思っていたのでしょう。
やんわりと家康が換言しましたが、秀吉は腹を立て、立ち去ろうとします。
家康は秀吉の前に座り、脇差しを抜きました。
家康:「どうしても参られるのであれば、この家康、ここで腹を切りまする。殿下のお代わりは殿下しかおりませぬ。」
家康の決死の覚悟がついに秀吉を動かし、とりあえず秀吉は自らの渡航を中止にしました。
狐退治
秀吉は自身の母である大政所危篤のため、急遽大阪城に帰っていきました。
そんな中、突然家康の陣屋に茶々がやってきます。
茶々は見れば見るほど母親の市にそっくりです。
茶々:「ずっと家康殿とお話したかったのです。」
茶々は家康に、父としてお慕いしてもよいですかと手を取って迫ります。
茶々:「茶々はあなた様に守っていただきとうございます。」
家康:「...もちろんお守りいたします。私にできることあらばなんなりと。」
そこへ、阿茶が入ってきました。
茶々:「家康様は陣中におなごを?」
家康:「殿下の許しは得ております。」
驚く茶々に、阿茶は、「秀吉に取り憑いた狐が家康に取り憑かぬように退治しに来た」というような無礼な物言いをします。
茶々は阿茶の言葉を受け流し、帰っていきました。
意外な仲裁者
半蔵たちが探ってきた情報によると、朝鮮攻めが難航していることは間違いないようでした。
明国の大軍勢が敵に加わり、朝鮮の民は激しく抵抗、兵糧はつき、しかも朝鮮は日本と比べると想像を絶するほど寒い...
半蔵の報告に家康は顔色を失います。
渡航していった三成も今頃は大変な思いをしているに違いありません。
そこへ、大阪城から戻った秀吉がやってきました。
家康と2人で話がしたいといいます。
秀吉:「わしはあほうになったと皆思っておるらしい、狐に取り憑かれているとな。」
茶々は関係ないと言いながら、秀吉は家康に茶々を守ってくれ、自分には茶々が必要だといい募ります。
家康:「...恐れながら、茶々様は遠ざけられるべきと存じまする。」
秀吉:「茶々を愚弄するのか!」
秀吉が逆上し、家康の胸ぐらを掴みます。
家康:「目を覚ませ!惨めぞサル!!」
家康も怒りが爆発し、秀吉に食って掛かります。
そんなやり取りをしていると、見張りを振り払い、昌山が勝手に部屋に入ってきました。
一緒に飲もうではないかと、勝手に杯に酒をつぎ、
昌山:「てっぺんは一人ぼっちよ、信用するものを間違えたらいかんのう...」
そう言いながら酒を飲み、飄々と去っていきました。
すっかり毒気を抜かれた秀吉は、茶々を京へ帰すと、家康たちの意見に耳を傾けるようになりました。
思いがけない知らせ
翌年、三成らは漢城を捨て、和議のための明国の使者を連れて帰国しました。
秀吉:「慣れぬ異国での戦、大儀であった。万事そなたらの言う通りにいたす。」
三成らの不安は杞憂に終わり、秀吉はすんなりと和議を受け入れました。
家康もほっと安心して部屋を出ようとしたその時、思いがけない一報が入ります。
秀吉:「子ができた...茶々が。また身ごもった!」
秀吉の狂気じみた笑い声を聞きながら、家康は全身から血の気が引いていくのを感じました。
第39話に続きます。