メジャーリーグ現役最高選手とも呼ばれるマイク・トラウト選手。
彼がロサンゼルス・エンゼルスから他のチームに移籍しないのはなぜなのでしょう?
目次
トラウトはなぜエンゼルスを選んだの?
現役最高の選手とも言われるマイク・トラウト選手は2019年の3月20日、ロサンゼルス・エンゼルスと12年契約を結びました。
契約金額は総額4億2650万ドル(約554億4500万円:※1ドル=130円換算)。
当時のアメリカのプロスポーツ史上最高総額での契約です。
トラウト選手は当時27歳だったので、12年契約が終了するときには39歳となっています。
このため、エンゼルスと事実上の「生涯契約」を結んだと言われています。
トラウトは「ずっとここにいたい」から、エンゼルスとこの契約を結んだということです。
トラウトがもっと強いチームに移籍しない理由は何?
トラウトは、最初はエンゼルス側から1巡目指名を受けたためエンゼルスに入団しました。
これが2009年のこと。
松井秀喜選手がFAでエンゼルスに入団したのがこの年のオフのことです。
マイナーを経て2011年には19歳11ヶ月でメジャーデビュー。
翌年にはア・リーグの新人王を獲得します。
以降、活躍をつづけ、2014年にエンゼルスと6年契約を結びます。
その後もトラウトは目覚ましい活躍を続けました。
対して、ロサンゼルス・エンゼルスは、「リーグ優勝・ワールドシリーズ優勝ともに1回のみ」という強豪とは言い難いチームです。
2014年に結んだ6年契約が切れるタイミングで、他の強豪チームへ移籍するのではないかという見方が有力視されていました。
しかし、彼は前述のとおり12年の長期契約を結んでいます。
この理由についてトラウト自身は、「(チームや同僚・ファンの)勝利に対する決意が私の決断に重要な役割を果たしました。」「ずっとこの場所にいたいと思っていました。」と語っています。
強いチームに移籍して勝つよりも、自分を育ててくれたチームを勝たせるためにエンゼルスに残ったというのが、より強いチームに移籍しない理由のようです。
マイク・トラウトの何がすごい?
ところで、「No.1プレイヤー」とまで言われるマイク・トラウト選手の何がすごいのでしょうか?
マイク・トラウトの成績
マイク・トラウト選手の2022年シーズン終了時点の主な成績は次のとおりです。
- MLB通算12年、出場1407試合
- 通算 打率-.303、本塁打-350本、出塁率-.415、長打率-.587
- シーズンMVP3回、MVP投票2位4回
- ルーキーイヤーにシーズン30本塁打&30盗塁達成
- 新人王獲得
- 打点王1回
- 盗塁王1回(※意外かもしれません)
- シルバースラッガー賞9回
(※各リーグでその年打撃に優れていた9人〈ポジションごと〉が選出される賞) - オールスター選出10回
- オールスター最優秀選手賞2回
トラウトの年俸
マイク・トラウト選手の現在(2022年)の年俸は3711万6667ドル。
これを日本円にすると、当時のレートで約53億7000万円。
なお、2023年3月時点のレートで換算すると49億円くらいです。
トラウトとエンゼルスの契約はいつまで?
トラウトは、エンゼルスと2019年に12年の契約を結びました。
ということは、2030年のシーズンが終わるまでトラウトはエンゼルスにいることになります。
2030年にはトラウトは39歳になっていますので、その後、現役を続けられるかどうか微妙な年齢だといえます。
現役を続けるにしても、おそらく今のように「引く手あまた」というわけではないでしょうから、エンゼルスより強いチームに移籍する選択肢を蹴って、エンゼルスを選んだといえます。
エンゼルスの同僚・大谷翔平選手もさらにパワーアップしていますし、トラウトの現役中にエンゼルスのワールドシリーズ出場・優勝が見られることを期待しましょう。
トラウトがエンゼルスにいる理由のまとめ
- 最初はエンゼルスから声がかかったから入団した
- 強いチームに移籍できるチャンスのタイミングであえてエンゼルスを選んだ
- エンゼルスとは2019年に12年契約
→トラウトが39歳になるまでの事実上の生涯契約 - ずっとこの場所(エンゼルス)にいたいという純粋な思いが移籍しない理由
メジャーの選手はよりつよいチーム、より報酬の高いチームにどんどん移籍するイメージが強かったかと思いますが、トラウトのような選手が出てきたことで、この流れも少し変わるかもしれません。