東京オリンピックでブルーインパルスの曲芸飛行をご覧になられた方も多いのではないでしょうか。
実はブルーインパルスの他に、日本にはホワイトアローズという飛行隊も存在します。
海上自衛隊にホワイトアローズという飛行隊がある
ホワイトアローズは「小月教育航空群第201教育航空隊」に所属するベテランの操縦教官で構成されています。
小月教育航空群 とは、海上自衛隊に属するパイロットなどを育成するための部隊です。
山口県下関市に基地を置いています。
その第201教育航空隊に属する教官パイロット10数名で構成されるのがホワイトアローズです。
1998年に自主研究を目的とした飛行技術研究班として発足し、次第に広報活動を行うようになっていきます。
2018年の10月に一般のイベントでも展示飛行を行う飛行隊としての活動を開始します。
この時に隊員による公募でホワイトアローズの名称が付けられました。
ですので比較的新しい曲技飛行隊です。
ブルーインパルスとの違い
ブルーインパルスは航空自衛隊に属する曲技飛行隊です。
なお、正式部隊名は第4航空団飛行群第11飛行隊といいます。
詳しいことは割愛しますが、ブルーインパルスは1960年ごろに出来て、1995年に一部隊として独立しています。
ホワイトアローズとブルーインパルスはどちらも曲技飛行隊ですが、いくつか違う点があります。
まず所属がホワイトアローズは海上自衛隊、ブルーインパルスは航空自衛隊です。
また、ホワイトアローズは訓練機を改造することなくそのまま使用しています。
ですので、特別な塗装はしていませんし、ブルーインパルスのようにスモークも出ません。
使用する機体がホワイトアローズはプロペラ機、ブルーインパルスはジェット機という違いもあります。
ホワイトアローズの方が速度は遅いですが、小回りがきき、より低いところを飛ぶことが出来ます。
ブルーインパルスのスピード感ある曲技飛行とはまた違った美しい飛行技術が見られることが、ホワイトアローズの大きな特徴の一つと言えそうです。
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