「キエフ攻撃縮小」「ウクライナ中立化」5回目トルコでの停戦交渉の内容

停戦 政治・経済
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3月29日、トルコのイスタンブールでロシアとウクライナの代表団が対面方式で停戦交渉を行いました。

ここで話し合われた内容のポイントを記載します。

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ウクライナとロシア5回目の停戦交渉の内容

ウクライナ側の提案

  • NATO加盟を条件付きで断念(中立化)
    ※条件は「関係国(イスラエル、ポーランド、カナダ、トルコ等)による安全保障の枠組み創設
  • ロシアが一方的に編入したクリミア半島の主権問題については、今後15年間の協議で解決
  • ロシアは「ウクライナのEU加盟」に反対しないこと

交渉の中で出たウクライナ側の提案は上記のとおりです。

ロシア側の発表

この会談で、「ロシア側がウクライナ側の提案にどのような反応を示したのか」、「ロシア側からどのような提案があったのか」、ということは明らかになっていません。

ただし、ロシア代表団のメジンスキー大統領補佐官は「協議は建設的だった」としており、「合意の準備ができれば、首脳会談の可能性がある」と述べています。

また、交渉の終了後、ロシアのフォミン国防次官は、「首都キエフと北部のチェルニーヒウ地域での軍事作戦を大幅に縮小する」と表明しました。

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停戦合意はプーチン大統領次第

一定の進展があったと言われる今回の停戦交渉ですが、合意の見通しは不透明なままです。

ロシアの交渉団はこの協議の内容をプーチン大統領に報告するとしていますので、プーチン大統領がウクライナ側の提案を受け入れれば「停戦合意が成立」となります。

結局はプーチン大統領次第ですが、受け入れるのが困難と思われる提案もありますので、楽観視は出来ません。

まず、クリミア半島についてロシアは「領土問題は存在しない」という立場をとっています。

つまり、「クリミア半島はロシアの領土だから、話し合う必要はない」と突っぱねられる可能性が高いです。

仮にこの条件を飲んだとしても、「関係国による新たな安全保障の枠組み創設」も引っかかります。

確かにNATO加盟は阻止できたかもしれませんが、「新たな枠組み」の創設にアメリカが関わるようであれば、ロシアとしてはNATO加盟を阻止した意味がありません。

この点についてもプーチン大統領の同意がすぐに得られるとは考えにくいでしょう。

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キエフ攻撃縮小

停戦交渉後、交渉を前進させるための信頼醸成措置として、ロシア側からキエフとチェルニーヒウ地域への攻撃の大幅縮小が発表されました。

本来であれば歓迎すべきことですが、この攻撃縮小は「単なる部隊の配置変換」であるとの見方がされています。

アメリカ当局の見立てによると、「ロシアのキエフへの攻撃縮小は、撤退ではなく他の地域へ部隊を配置するための移動」とのことです。

また、「今後キエフへの攻撃が再開されるおそれもあり、警戒を解くべきではない」とも示しています。

キエフへの攻撃の規模が小さくなった分、ウクライナ東部への攻撃が激しさを増すおそれがあります。

ロシアはウクライナ侵攻の直前、「国境近くに集めた軍隊を撤退させた」と発表したことがありました。

そうしておいて、数日後に一気に侵攻が始まりました。

一度その手は使っているので、攻撃縮小の発表がなされたとしても、ウクライナが警戒を解くことはないでしょう。

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