タリバン政権掌握でアフガニスタンの今後と各国の承認はどうなる?

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8月15日、アフガニスタンのイスラム主義勢力「タリバン」がアフガニスタンの首都カブールを制圧し、勝利宣言を行いました。

事実上前政権は崩壊、今後アフガニスタンではタリバンによる政権が樹立される見通しです。

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過去政権は国際社会から非難

タリバンは今から約20年ほど前までアフガニスタンで政権を握っていました。

米国の同時多発テロの容疑者であるアルカイダとつながり、米軍などの攻撃を受けその政権は崩壊したわけですが、過去のタリバン政権は残酷であると国際社会から避難されていました。

「タリバン」は内戦が続くアフガニスタンで1990年前半あたりから台頭してきた勢力だと言われています。

1996年に首都カブールを制圧した際、元大統領を公開処刑にし、「アフガニスタン・イスラム首長国」を建国しました。

その統治は、音楽などの娯楽を禁止し、文化財を破壊、公開処刑を日常的に行い、国民に対する国連からの食糧支援を拒否するなど過激なもので国際社会からは非難されていました。

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過去のタリバン政権を承認したのは3カ国のみ

こういった過激な支配を行っていたため、タリバンが建国した「アフガニスタン・イスラム首長国」を承認する国はほとんどありませんでした。

これを承認したのは「パキスタン」、「サウジアラビア」、「アラブ首長国連邦」の3カ国のみです。

1996年のカブール制圧の際は、アメリカでさえも非難はせず、むしろタリバンによるアフガニスタンの安定化を期待していましたが、人権侵害が明るみに出ると次第に敵対姿勢を明確にしていきました。

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日本はタリバン政権によるアフガニスタン新政府の承認は見送り

日本政府は現在の所、アフガニスタンに新たに樹立されるタリバン政権への承認は見送る方針です。

それは過去タリバンが政権を握っていた時代の人権侵害を考慮してのことです。

以前のように人権侵害を行うようであれば、承認するのは難しいという立場です。

EUはタリバン政権と協議が必要であるとしながら、承認するかどうかは別問題だとの意見です。

カナダは承認する予定はないと断言、ロシアは今の所態度を明確にしていません。

アメリカは「将来のアフガニスタン政府との関係はタリバンの行動次第」という立場ですが、つい先日までタリバンと戦っていた国なので、すぐに政権承認をすることは考えにくいでしょう。

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タリバンは「誰にも報復しない」「女性の権利を保障する」と主張

今回、タリバンが首都カブールを制圧したことでアフガニスタン国内では混乱が続いています。

アフガニスタンの国民の中には、20年前のタリバンによる支配の再来を恐れてアメリカ軍の軍用機にしがみつき、国外へ脱出しようとする人々も大勢いました。

8月17日、タリバン幹部で報道担当のムジャヒド氏は記者会見で「タリバンは他国と平和関係を望む」、「誰にも報復しない」、「女性の権利を保障する」などと述べています。

旧タリバン政権圧政への逆戻りの懸念を払拭するのが目的と見られています。

アフガニスタンで支援活動を長年続けた医師の中村哲氏によれば、「タリバンは訳が分からない狂信的集団のように言われますが、それはぜんぜん違う。恐怖政治も言論統制もしていない。」とのことです。

タリバンが旧政権を失って20年が経ちます。その間に以前とは考え方が変わったのかもしれませんが、現時点では判断がつきかねます。今後の動向を見守るしかないようです。

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