タリバンの資金源と支援国 アフガニスタンからの米軍の撤退

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先日、アフガニスタンの反政府勢力「タリバン」が首都カブールを制圧し、勝利宣言を行いました。

アフガニスタンのガニ大統領は隣国タジキスタンに脱出し、アフガニスタンの民主政権は事実上崩壊しました。

記録上ではアフガニスタン政府側の兵力は約30万人、タリバンは約6万~6万5千人とアフガニスタン政府の方が有利だったはずですが、なぜタリバンは首都を制圧するに至ったのでしょう?

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タリバンの資金源

2018年時点のデータですが、タリバンは麻薬の販売で年間4億米ドルもの収入を得ているとされています。

鉱物を発掘、販売したり、支配地域の地元住民から「税金」を徴収すること、支援組織からの寄付などを加えると15億米ドルにも上ると言われています。

さらに最近ではアフガニスタン側の部隊から武器などを奪うことも増えました。

アフガニスタンの治安部隊はアメリカから高性能な武器や暗視スコープなどの備品を提供されていますので、それを奪うとそのまま兵力の増強に繋がります。

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タリバンの支援国

タリバンは1996年から2001年頃までアフガニスタンの政権を握っていました。

パキスタン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦の3か国はタリバン政権を正式に認めていました。

国として正式に政権を認めていたのはこの3か国のみで、タリバン政権はその残酷さから国際的に非難されていました。

特に、パキスタンはタリバンが政権を握っていた時期に支援を行っていたとされ、反政府組織となった後も支援を続けていたことが疑われています。(ただし、パキスタンは2001年の9月11日のアメリカ同時多発テロ以降は支援を取りやめたと発表しています。)

その他の国として、カタール、イラン、中国が支援を行っているのではないかと疑われています。

また、アメリカはロシアがタリバンを支援しているとの主張をしています。

これら国や組織の支援で資金を調達し、また兵力の増強も行っているため、正確なことは分かりませんが、タリバンの兵力は20万人を超えるのではないかとの見方もあります。

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アフガニスタン側の兵力

タリバンは兵力を増強していきましたが、一方でアフガニスタン政府の兵力はどうなのでしょう?

記録上では30万人もの兵士や警察などの兵力があるはずですが、このデータは疑わしく実際の兵力はそこまでないと指摘されています。

アフガニスタン軍は高い死亡率や脱走率、汚職などの問題が長年続いていると言われています。

実際は兵士として活動していない人の名前を登録し、その分の給与を司令官が横領するといった事案もありました。

そのため、当のアフガニスタン政府でさえ正確な兵士の数を把握していません。

兵士の士気の高さの問題も指摘されています。

アフガニスタン軍の兵士は自分達とは縁のない地域に派遣されることが多々あるため、敵襲を受けた際、特に抵抗すること無く持ち場を離れてしまうといったことが起こります。

2021年4月、アメリカは9月11日までにアフガニスタンに駐留するアメリカ軍を完全撤退することを発表、7月には撤退時期を前倒しし、8月末までの完全撤退を進めます。

これにより、アフガニスタン軍は単独でタリバンを抑えなければならなくなりましたが、アメリカ軍及びNATO軍が撤退し始めるとこれを好機と見たのか、タリバンが攻勢に出ます。

アフガニスタンのガニ大統領は和平交渉を行おうと試みますが、タリバン側にはその意志はなく、侵攻を続けついに首都の制圧、勝利宣言に至りました。

日本では国際テロ組織として扱われているタリバンが政権を握ったことで、今後の中東諸国との関係・情勢により一層注目が集まります。

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