デフォルト状態になったと言われるスリランカは、何故経済危機に陥ったのでしょうか?
そしてスリランカのデフォルトは日本にどのような影響を及ぼすのでしょうか?
スリランカの経済危機の原因
スリランカは現在、比較的経済が発達している国です。
「一人あたりの名目GDP」は南アジアの中でモルディブに次いで第二位とされています。
南アジアとは通常、「アフガニスタン」「バングラデシュ」「ブータン」「インド」「イラン」「モルディブ」「ネパール」「パキスタン」「スリランカ」の事を指します。
現在、世界第5位の経済大国となったインドよりも、一人あたりの名目GDPが高いとされるスリランカが、何故経済危機にまで陥ったのでしょうか?
その大きな原因は「放漫な財政運営」にあるとされています。
簡単に言うと、「権力者がテキトーに税金を使った」からです。
スリランカは貿易の中継地点として重要な役割を果たしています。
そのため、ある時期から湾岸整備や空港、高速道路の建設などをどんどん行いました。
もともと財政運営がずさんだったこともあり、国家の債務は膨れ上がります。
その結果、税収の約95%が借金の返済に当てられるという状況となり、「新型コロナウイルスの蔓延によって経済的にとどめを刺された」というのがスリランカの現状です。
スリランカのデフォルトの日本への影響
スリランカのデフォルトで、日本への影響はそれほどないものと見込まれています。
日本とスリランカは貿易を行っていますが、その規模はそれほど大きくありません。
日本は主要な貿易国とは数兆円、数十兆円規模で取引をしています。
スリランカとは多くても数百億円規模の貿易なので、そこまで大きな影響は出ないものと考えられています。
なお、ここからは完全に余談となりますが、スリランカの日本への主な輸出品に紅茶があります。
「セイロンティー」という紅茶の名前を聞いたことはありますか?
この紅茶がスリランカから輸入されている紅茶で、「セイロン」は「スリランカ」になる前の国名です。
割と最近、1978年にスリランカという国名に改称しました。
「スリ」は「聖なる」という意味であり、「ランカ」は「島の名前(※スリランカは島国)」です。
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