自民党総裁選と衆議院議員総選挙の時期が近いので、内閣がどういう流れで組織されるのか確認します。
自民党総裁は一度内閣総理大臣へ就任
自民党総裁選は9月29日(水)に投開票を迎えます。
衆議院議員の任期は10月21日ですが、9月下旬の時点では解散も告示もされていません。
衆議院議員総選挙の告示は投開票日の12日前までに行わなければなりませんので、自民党総裁選が衆議院議員総選挙より先になるのは確実です。
さらに菅内閣は、10月4日に臨時国会を収集することを決定しました。
これは、自民党総裁選で勝利した新総裁を次期内閣総理大臣に選任するためです。
現在議席を最も多く持っているのは自民党なので、9月29日の自民党総裁選で選ばれた自民党の新総裁は、内閣総理大臣に就任することになります。
なお、内閣総理大臣は「文民・国会議員」である必要はありますが、政党の党首である必要はありませんので、菅首相がそのまま衆議院を解散するまで総理大臣を務める事もできますが、臨時国会を開催することを公式に発表したため、自民党総裁の交代とともに総理大臣も交代するということで間違いないようです。
新内閣組織後すぐに衆議院総選挙・選挙後にあらためて新内閣総理大臣が誕生
10月4日に開かれる臨時国会で選任された新内閣総理大臣は、新内閣を組織する必要があります。
ですが、10月21日に現在の衆議院議員の任期が満了するため、すぐに衆議院が解散されるはずです。
衆議院が解散されれば、その後衆議院議員総選挙が行われ、選挙の日から30日以内に特別国会が開かれます。
特別国会が収集されると同時にそれまでの内閣は総辞職をします。
そして、その特別国会で新たな内閣総理大臣が就任し、国務大臣を選任して新内閣を組織するという流れになります。
河野太郎氏・岸田文雄氏・高市早苗氏・野田聖子氏のいずれかが次期総理
以上のことから、次期内閣総理大臣は、総裁選候補者の河野太郎氏・岸田文雄氏・高市早苗氏・野田聖子氏のいずれかになることがほぼ決まりました。
新総理大臣は、すぐに国務大臣を選任して内閣を組織し、その後すぐに衆議院を解散するという仕事が待っています。
自民党が選挙で勝てば、総選挙後に第二次内閣、負けて下野することになれば恐らく史上最短で終了した内閣となる可能性があります。
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