泥沼化していくウクライナ情勢を受けて、ロシアのプーチン大統領は「アレクサンドル・ドゥボルニコフ大将」という人物をウクライナ侵攻作戦の司令官に任命しました。
アレクサンドル・ドゥボルニコフ氏とは一体どんな人物なのでしょう?
ドゥボルニコフ大将とはどんな人物?
アレクサンドル・ドゥボルニコフ氏は、ロシアの政治家でロシア連邦保安庁(FSB)長官でもある人物です。
プーチン大統領と同じソ連国家保安委員会(KGB)出身で、前大統領のメドベージェフ氏の片腕とされています。
彼は「上級大将」という軍隊における将官の最高位の階級を有しています。
つまり、「スパイ組織出身でプーチン大統領と結びつきの強いロシア軍の最高幹部の一人」がウクライナ侵攻の指揮を取ることになったということです。
「ロシアのウクライナ侵攻に対する本気度が上がった」とも言い換えられます。
ドゥボルニコフ氏の過去の戦闘
ドゥボルニコフは、2015年にロシアがシリア内戦に軍事介入した際の作戦の指揮を取っています。
この作戦は、シリアのアサド政権の要請を受けて、ロシアが反対勢力へ空爆を行うというものでした。
2015年の9月30日にプーチン大統領が空爆を行うことを表明、10月29日までに1000回以上の空爆を行い、595人が亡くなったとされています。
この内185人は民間人でした。
以降も空爆は続き、誤爆も複数回発生しているとされています。
欧米のメディアによると、シリア国内の6カ所の病院がロシアの空爆を受けたとのことです。
なお、ロシアはこれを否定しています。
ロシア軍のウクライナ指揮の新司令官に
プーチン大統領の任命により、ドゥボルニコフ氏はウクライナでの軍事作戦の新司令官となりました。
ドゥボルニコフ氏がシリアで行った空爆は、人口密集地に対して行われたものであり、民間人に配慮していない姿勢が垣間見えます。
実際にその時は185人の民間人が犠牲になっています。
そのような人物が新司令官に任命されたとあって、ウクライナでのロシア軍の活動がより残虐になるのではないかとの懸念が大きくなっています。
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