ロシアによるウクライナ侵攻が続いています。
ロシア軍による攻撃は激しさを増しており、高威力の武器が使われたという報道もされました。
今後攻撃がエスカレートしていくと懸念されるのが核兵器の使用です。
ロシアは核兵器をどのくらい持っていて、その威力はどの程度なのでしょう?
ロシアの核兵器保有数
ロシアの核兵器(核弾頭)保有数は、6225個です。
これは、世界一の保有数です。
(ちなみに2位はアメリカで5550個、それ以外の国は多くても数百個程度と言われています。)
この内配備されている核弾頭は1625個とされています。
なお、このデータは2021年1月時点のものです。
ロシアの核兵器の威力
「どのくらいの規模の核兵器をいくつ所持している」というような詳細は公表されていませんので詳しくはわかりません。
ですが、ロシアの核兵器の中で最大の威力のものは、近年公開されています。
「ツァーリ・ボンバー」と呼ばれる人類史上最大の水素爆弾がその最大兵器です。
日本語に訳すと「爆弾の帝王」となります。
1961年に旧ソ連がこの爆弾の実験を行いました。
それによると、威力は広島に落とされた原子爆弾の3300倍、爆心地から58kmの範囲に人がいると致命傷を負う可能性が高く、爆弾を落とした飛行機にも危険が及びます。
2000km離れていても爆発が確認でき、衝撃波は地球を3周回ったとされています。
あまりの威力に、開発に関わった技術者はこれ以降、核兵器反対を唱えるようになったとのことです。
なお、その時の実験で使用したため、現在この「ツァーリ・ボンバー」は既に現存しないとされています。
ロシアが所持する6225個の核弾頭の中にはツァーリ・ボンバーほどの威力の核兵器がないとしても、ロシアはそれを作り出すことができる技術を持っていますし、すでに近い威力の核兵器をいくつも持っているかもしれません。
東京駅から成田空港までの直線距離がちょうど58kmくらいなので、ツァーリ・ボンバークラスの核兵器が1発使用されると、その範囲にいる人々が全滅するおそれがあります。
大陸間弾道ミサイル「サルマト」
先程の「ツァーリ・ボンバー」は実験で使用されたため現存はしないとされていますが、大陸間弾道ミサイル「サルマト」は実際にロシアが所持している兵器です。
「最大16個の核弾頭が搭載可能」「最大速度マッハ20」「射程距離1万1000km以上」と、小学生が思いついたすごい武器を現実化したような、桁外れの性能をもったミサイルが「サルマト」です。
しかもこのサルマトは、探知しにくい軌道を飛行することができるため、日本やアメリカのミサイル防衛システムでは止めることが出来ないと言われています。
このサルマトが10発あれば、アメリカ国民が全滅するとされています。
こういった高威力の兵器を使用されるおそれがあるため、NATOも真正面からロシアとぶつかるのを避けているのでしょう。
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