WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)が近づくに連れ、大谷翔平選手のことが話題になりますが、そもそも野球に詳しくない方の中には、大谷選手の何がすごいのか分からない方もいらっしゃると思います。
そんな方のために大谷選手の凄さを簡単にまとめてみました。
目次
大谷翔平選手の凄さを簡単に言うと?
2022年8月、大谷選手は2桁勝利・2桁本塁打というベーブ・ルース以来104年ぶりの記録を打ち立てました。
このように、大谷選手はよく「ベーブ・ルース」と比較されます。
「ベーブ・ルースの名前は知ってるけど、どんな人なのか詳しく知らない」という人も多いかもしれません。
ベーブ・ルースは歴史上最も偉大な野球選手と言われています。
つまり、大谷翔平選手は「歴史上最も偉大な野球選手」と比較されていることになります。
「歴史上最も偉大な野球選手」となるかもしれない。
大谷翔平選手は、そうなる可能性があるほど凄い野球選手です。
アメリカのあるスポーツニュースでは、「スポーツ史上最高のシーズントップ50」という特集の中で、大谷翔平選手の2021年シーズンの活躍を1位に選んでいます。
大谷翔平選手は何が凄いのか?
まず、日本のプロ野球・アメリカメジャーリーグにおいて投手と野手の両方で出場する、いわゆる「二刀流」と呼ばれる選手は現在ではほぼいません。
レベルが上がった現在のプロ野球では、投手か野手、どちらか1つに絞らないと十分な活躍ができなくなったからです。
そんななか、投手でも野手でもトップクラスの成績を更新し続けるのは並大抵のことではありません。
投手としては日本人最速の165km/hの速球を投げ、打者としてはメジャーリーグで46本ものホームランを打っています。
大谷選手がこの記録を樹立する前、日本人のメジャーリーグでのホームランシーズン最高記録は松井秀喜選手の31本でした。
野球での二刀流の難しさ
まず、野球では投手(ピッチャー)と野手(バッター)でやることがずいぶん違います。
ピッチャーのボールを投げる動作、バッターのバットを振る動作を比較するだけでも、ぜんぜん違う動きをしているのがおわかりになるかと思います。
となれば「投手か野手、どちらかに専念してどちらかの練習を多く積んだほうが、両方やるよりいい結果が出やすい」と多くの選手が考え、実際にそのとおりに動きます。
投手も野手もレベルの上がった現在の野球では、どちらかに集中しないと結果を出せないというのが実情です。
また、コンディションの問題から監督のストップがかかる場合というのも考えられます。
ピッチャーというのは守備の要です。
ここが崩れると立て直しがききません。
投手が野手として出場すると、その分負担が増え、怪我のリスクが高まります。
そのため監督から見れば、デメリットの方が大きいように見えます。
多くの監督が貴重なピッチャーの戦力が減ることを嫌って、二刀流をさせることには消極的です。
二刀流で各10試合以上の公式戦出場を果たした選手
プロ野球が始まった当初は二刀流の選手が数多くいました。
それは、そもそも選手の数が少なかったため、「両方で出なければ手が足りない」という事情があったからです。
そんな事情もなくなった21世紀(西暦2001年以降)で数えると、二刀流で各10試合以上の出場を果たした野球選手は、日本・アメリカを含めても3人しかいません。
ブルックス・キーシュニック選手、マイケル・ローレンゼン選手、大谷翔平選手の3人です。
ブルックス・キーシュニック選手はメジャーリーグ6年間でホームラン16本、投手としては2年間で2勝。
マイケル・ローレンゼン選手はメジャーリーグ7年間でホームラン7本、投手として8年間で31勝です。
これに対し、大谷選手はメジャーリーグ5年でホームラン127本、投手として28勝です。
数少ない二刀流選手の中でも、大谷選手の成績はズバ抜けています。
大谷翔平選手の凄さをたとえると
野球に詳しくない方には大谷選手の凄さがいまいちわからないかも知れません。
あくまでイメージですが、他のモノで例えると…
- サッカーなら→リオネル・メッシとマヌエル・ノイアーが融合したような人物
- 陸上なら→ウサイン・ボルトとエリウド・キプチョゲが融合したような人物
- エンターテイメントの世界なら→レオナルド・ディカプリオとマイケルジャクソンを融合したような人物
- お笑いの世界なら→ドリフターズとダウンタウンが合体した感じ
- 国家資格なら→医者と弁護士両方の資格を取って、両方の分野で第一人者になる感じ
- 漫画の世界なら→ルフィ+夜神月
- ドラクエなら→ハッサン+覚醒セーニャ
- 恐竜なら→ティラノサウルス+プテラノドン
…途中からふざけ半分でしたが、なんとなく分かっていただけたでしょうか?
大谷翔平選手の伝説
大谷選手は数々の伝説を残しています。
ざっとあげるだけでも、つぎのようなものがあります。
- 小学5年生で110km/h
- 飛距離がありすぎてボールが川に落ちるので、「引っ張り禁止令」が出される
- スタジアムそばの信号機をホームランの打球で破壊
- 高校2年生で150km/h
- 高校3年生で160km/h
- 日本人最速165km/h
- 日本プロ野球史上初の2桁勝利・2桁本塁打
- パ・リーグ史上初のDH解除
- 初の1番・ピッチャーで先頭打者ホームラン
ざっと挙げただけでも、このくらいの伝説を残しています。
おそらく、今後も数多くの伝説を残してくれることでしょう。
大谷翔平選手の得意なこと
大谷翔平選手が得意なのは打撃なのか投球なのか?
本人はどちらもやりたいという思いが強いらしく、そのことが今の所属チームであるロサンゼルス・エンゼルスを選ぶ要因ともなりました。
どちらが得意ということは、本人は明言しておらず、どちらでもトップクラスの成績を残しているので、「打撃も投球も得意」、むしろ「野球全般が得意」となるようです。
逆に出来ないこととかはあるのでしょうか?
大谷翔平選手ができないこと
チームメイトは「大谷翔平選手ができないことは思いつかない」とインタビューに答えています。
野球だけでなく、英語もマスターしているらしく、出来ないことが見当たらないとのことです。
ほぼ唯一、アメリカで大大的に発表されていた「大谷選手の出来ないこと」はゴルフだそうです。
しかし、これはただのネタ。
慣れないゴルフに悪戦苦闘する大谷選手に対し、「ついに大谷の弱点を発見した」と愛のあるイジりがされていました。
大谷翔平選手の苦手なこと
大谷選手の苦手なことは、特にないのかもしれません。
ただ、日本にいた時は、福岡ソフトバンクホークスの中村晃選手が苦手だと公言していました。
どこが苦手だったのか、詳しくはわかりませんが、とにかく大谷選手にとって中村選手との相性は微妙なものと言われています。
大谷翔平選手の苦手な食べ物
野球とは全然関係ありませんが、大谷選手はトマトが苦手らしいです。
逆にクレープなどの甘いものが好きだそうです。
食べる時間や量はちゃんとコントロールしているようで、体調管理には人一倍気を使っているようです。
このあたり、さすがトッププロと言った感じですね。
まとめ
- 大谷選手は「野球の神様ベーブ・ルース」と比較される程の選手
- 二刀流の選手はメジャーにも日本プロ野球にも、21世紀以降は3人しかいない
- その3人の中で大谷選手の成績がダントツ
野球に詳しくない方が少しでも大谷選手の凄さを知っていただけたら嬉しいです。