ロシアの反政府活動家ナワリヌイ氏とはどんな人物?毒殺未遂の過去と現在

ナワリヌイ氏 政治・経済
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ロシアの検察当局がロシアの反政府運動の指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏に禁錮13年を求刑したとの報道がされ、日本政府はこれに対して反対の意思を示しています。

このアレクセイ・ナワリヌイ氏とは一体どのような人物なのでしょうか?

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ナワリヌイ氏とはどんな人物?

アレクセイ・ナワリヌイ氏は、ロシアの弁護士であり政治活動家です。

メドベージェフ大統領、プーチン大統領などに批判の声をあげるとして、ロシア国内からも注目を浴びた人物です。

「世界で最も影響力のある100人」という有名な雑誌で2012年に「100人」に選ばれたこともあり、「ウラジーミル・プーチンが最も恐れる男」と呼ばれたこともあります。

ロシアの政権与党である「統一ロシア」に対して「詐欺師と泥棒の党」と言い放つなど、ロシアにあって堂々と政権批判をする稀有な人物です。

モスクワ近くの村で出生したロシア人ですが、父はウクライナ出身でありロシア・ウクライナの両方に関わりが深いとされています。

ナワリヌイ氏は2014年にはロシアで「進歩党」という政党を結成し、その党首を務めていましたが、2021年にこの政党は解散しました。

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ナワリヌイ氏毒殺未遂の過去

ナワリヌイ氏は政権を堂々と批判する発言をしたり、ロシア政府にとって都合が悪い文書を公開したり、デモに参加したりと、ロシアの権力者にとって好ましくない行動を取り続けてきました。

そのため、ナワリヌイ氏は突如犯罪捜査を受けたり、何度も身柄を拘束されるなど政権側から圧力を受けてきました。

その中でも最も重大な事件が「毒殺未遂」です。

2020年8月20日、ナワリヌイ氏はトムスクという西シベリアの都市からモスクワに向かう航空機に乗っていました。

その航空機機内で突如として急激な体調不良に陥ります。

航空機は緊急着陸し、ナワリヌイ氏は病院に運ばれます。

彼は意識不明の重体に陥り、人工呼吸器がつけられました。

治療途中でナワリヌイ氏はドイツの病院に輸送されます。

これは、この時点でロシア政府による毒殺未遂の疑いが認められており、このままロシアの病院にいるのは危険だと判断されたためです。

9月7日、幸いにもナワリヌイ氏の意識が回復し、その後ゆっくりですが体調が回復していきました。

治療にあたったドイツの医師は、「毒が盛られた証拠を発見した」と発表しており、後にドイツ政府も「毒物が使用された疑いのない証拠を発見した」と述べています。

この時使われたとされるのが、「ノビチョク」という毒物です。

「ノビチョク」は人類が作った化学物質の中で最も毒性の強い物質の一つといわれる「VXガス」よりもさらに5~8倍の致死性があるとされる非常に協力な毒物です。

このノビチョクはソ連、ロシアが開発したと言われています。

(ロシア政府はノビチョクの研究や生産を否定していますが、ロシアの有力な科学者がその存在を暴露しています。)

この毒殺未遂事件を受けて、ナワリヌイ氏はそのまましばらくドイツに滞在することになります。

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ナワリヌイ氏の現在

2021年、ナワリヌイ氏は帰国することを決めます。

1月17日、モスクワの空港に到着しますが、到着した途端にロシア当局に拘束されました。

毒殺未遂事件が起こる前の2013年、ナワリヌイ氏は横領容疑で執行猶予付きの禁錮判決を受けていました。

それなのに「連邦刑務所局の呼びかけに反してドイツから帰国しなかった」という理由で、執行猶予が取り消されたため拘束したというのが当局の主張です。

なお、そもそも2013年に受けた横領容疑での禁錮判決も、ナワリヌイ氏が選挙へ出馬するのを阻止するためのでっち上げだとされています

拘束後もナワリヌイ氏は協力者の支援を受けて「プーチン大統領を批判する内容の動画を投稿」、「抗議デモを行うようによびかける」など反政府運動を行います。

特にプーチン大統領がリゾート地に所有しているとされる「豪華な宮殿」の動画は10日で1億回再生されるほど注目を集めました。

2022年3月22日争われていた裁判の結果がでました。

詐欺罪や横領罪、法廷侮辱罪で有罪と判断され、懲役9年の刑が言い渡されています。

判決後、ナワリヌイ氏は「行動を起こすことが自分を含む政治犯に対する最善の支援となる」とツイッターに投稿。

今後もロシア政府に抗議を続ける意思を示しています。

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