ウクライナとロシア最近の情勢ミンスク合意の履行が戦争回避の鍵か

ロシア 政治・経済
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ウクライナとロシアの情勢(2022年2月現在)

2022年2月7日、フランスのマクロン大統領がロシアのプーチン大統領と会談を行いました。

マクロン大統領は翌8日にウクライナのゼレンスキー大統領とも会談を行い、プーチン大統領との会談内容の説明をしています。

緊張が続くロシアとウクライナの仲を取り持つため、EUの議長国であるフランスが介入した状況です。

フランスの大統領府によると、ロシア側は「ロシアがベラルーシで行う軍事演習の後にロシアの軍隊をベラルーシから撤退させること」、「ロシアはこれ以上緊張を高めない」ことを確約したとのことです。

先日、プーチン大統領は「ロシアは核大国の一つだ」と発言しており、核戦争も辞さない強気の構えをみせ、報道機関はいつ侵攻が起きてもおかしくないという見方をしていました。

現在のところまだ詳細はわかりませんが、プーチン大統領の発言からも、マクロン大統領との会談で緊張緩和に向けて前進があったことが読み取れ、衝突回避に向けたフランスの外交に期待が高まっています。

そのフランスのマクロン大統領によると、衝突回避のために「今後数日間が鍵を握る」とのことで、「ミンスク合意」の履行が重要であると強調しています。

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ミンスク合意の履行が衝突回避の鍵になるのか

マクロン大統領の話によると、ウクライナ・ロシア両国から「ミンスク合意」への支持を取り付けたとのことです。

「ミンスク合意」はウクライナ南東部のドンバス地域での停戦について合意した和平協議のことです。

ただし、このミンスク合意は失敗し、停戦の約束は守られていません。

この和平協議を新たに結び直し、関係各国が遵守することが、ロシア軍のウクライナ侵攻を回避するための鍵になるのかもしれません。

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ミンスク合意の内容

2014年9月5日、ウクライナ、ロシア、ドネツク人民共和国、ルガンスク人民共和国がベラルーシのミンスクにおいて停戦の合意文章に調印しました。

(※なお、ドネツクとルガンスクはウクライナから独立を宣言した地域で、現在のところ国家として認めている国はほぼありません。)

ロシアによるクリミア半島の併合のあと、ウクライナでの抗議運動が広がり、戦争にまで発展しました。

その戦争を収めるためになされたのがミンスク合意です。

双方即時停戦を保証すること。

OSCEによる停戦の確認と監視を保証すること。

ウクライナ法「ドネツク州及びルガンスク州の特定地域の自治についての臨時令」の導入に伴う地方分権。

ウクライナとロシアの国境地帯にセキュリティゾーンを設置し、ロシア・ウクライナ国境の恒久的監視とOSCEによる検証を確実にすること。

全ての捕虜及び違法に拘留されている人物の解放。

ドネツク州及びルガンスク州の一部地域で発生した出来事に関連する人物の刑事訴追と刑罰を妨げる法律。

包括的な国内での対話を続けること。

ドンバスにおける人道状況を改善させる手段を講じること。

ウクライナ法「ドネツク州及びルガンスク州の特定地域の自治についての臨時令」に従い、早期に選挙を行うこと。

違法な武装集団及び軍事装備、並びに兵士及び傭兵をウクライナの領域から撤退させること。

ドンバス地域に経済回復と復興のプログラムを適用すること。

協議への参加者に対して個人の安全を提供すること。

ミンスク議定書:wikipediaより引用

しかし、この約束はすぐに破られます。

双方が違反し、2週間後には改めて覚書に調印がなされます。

両国の国境線から15kmまで範囲から重火器を撤去し、30kmの緩衝地帯を作ること。

攻撃行動の禁止。

セキュリティゾーン上での軍用機での戦闘の禁止。

全ての外国人傭兵を紛争地帯から撤収させること。

ミンスク議定書の履行を監視するためOSCEの作戦を開始すること。

ミンスク議定書・覚書:wikipediaより引用

この覚書に調印した直後にも停戦違反が繰り返され、停戦協定は失敗に終わります。

その後、2015年2月11日に再度ミンスクで平和協定が結ばれました。

今度は、OSCE(欧州安全保障協力機構)の監督のもと、ウクライナ 、ロシア 、フランス、ドイツが議定書に調印しました。

最初のミンスク合意を復活させることが目的の合意です。

しかしこの協定は「非常に複雑で脆い」と言われており、ウクライナの報道機関によると「100%履行されていない」とのことです。

ウクライナとロシアの衝突を避けるためには、この「ミンスク合意」の履行が鍵だと言われています。

改めて協議を結び直すのか、それとも過去に調印した議定書の内容を履行するのかは今の所わかりません。

衝突回避はフランスのマクロン大統領の提案にかかっているのかもしれません。

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