ウクライナのメディアによると、ロシア軍のフリーゲート艦にミサイル「ネプチューン」が命中し、火災が発生したとのことです。
報道によると、軍艦は損傷・撃沈したとされています。
ミサイルが命中したのは、黒海艦隊の「アドミラル・マカロフ」ではないかとみられています。
アドミラル・マカロフとはどんな軍艦?
アドミラル・マカロフは、2017年に就役したばかりの新しい軍艦です。
2018年にセヴァストポリの基地に配備され、ウクライナ侵攻にも参加していたと言われます。
名前は、日露戦争でロシア太平洋艦隊司令長官であった「ステパン・オーシポヴィチ・マカロフ」提督から付けています。
マカロフ提督はロシア海軍屈指の名将であったとされており、部下からは「マカロフ爺さん」と呼ばれ親しまれていました。
日露戦争では、日本軍の奇襲攻撃を許したスタルク司令長官の後任として就任しますが、マカロフ提督の乗る戦艦に日本軍の仕掛けた機雷が接触して沈没し、戦死してしまいます。
当時敵対していた日本人からでさえ、称賛する声が多かったロシアの名将でした。
今回沈没したと報道されたフリーゲート艦「アドミラル・マカロフ」より以前に、ロシア軍は同じ名前の装甲巡洋艦「アドミラル・マカロフ」を所持していました。
こちらの装甲巡洋艦は、第一次大戦でドイツ軍との戦いで活躍した後、第二次世界大戦が始まる前に解体されています。
「ロシアの名将」「第一次大戦時に活躍した軍艦」と同じ名前を付けたということは、今回のウクライナのミサイル攻撃を受けて沈没したとされる「アドミラル・マカロフ」は、先日沈没した軍艦「モスクワ」同様ロシア軍にとって重要な軍艦であったものと思われます。
フリーゲート艦とはどんな役割?
現在のフリーゲート艦は、主に護衛を任務としています。
そのため、日本では「護衛艦」と訳されることもある軍艦です。
上陸部隊、補給部隊などを護衛するのが目的です。
通常、潜水艦や航空機・ミサイルなどに対応できるような装備がなされています。
ですのでフリーゲート艦が撃沈されると、「海からの軍隊の上陸」「補給」が難しくなるということになります。
コメント