ロシア軍のウクライナ侵攻が続く中、アメリカはM777155mm榴弾砲（M777ハウザー）と呼ばれる兵器を供与しました。
このM777榴弾砲とは一体どのような兵器なのでしょうか？
Ｍ７７７榴弾砲（ハウザー）とは？
M777榴弾砲は、最新型の牽引式榴弾砲です。
榴弾砲（りゅうだんほう）とは、大砲の一種のことです。
カタカナ表記では「ハウザー」とされます。
大まかに、大きい大砲が「キャノン砲」、小さい大砲が「ハウザー」と思ってもらえれば、わかりやすいかもしれません。
榴弾砲（ハウザー）には「自走式」と「牽引式」の２種類があって、M777は「牽引式」です。
牽引式の榴弾砲は自分ではトラックなどで牽引されることを前提として作られています。
そのため「弾の発射」以外の機能は極力省かれているのが特徴です。
なお、自走式の榴弾砲はほぼ戦車のような兵器です。
先進国では自走式の榴弾砲の普及が進んでいますが、迅速に展開しなければならない戦場に置いては牽引式の榴弾砲が優れていると言われます。
Ｍ７７７榴弾砲の特徴
Ｍ７７７榴弾砲の最大の特徴は、軽いことです。
発射速度や攻撃の威力については、特に優れた点はありません。
しかし、前任のM１９８という榴弾砲と比べて重さが半分以下となっています。
ということは、運搬が容易ということです。
従来の榴弾砲では出来なかった、「中型ヘリコプターでの輸送」が可能となったことで、迅速に戦局を展開することが可能となります。
戦争においては「行動の速さ」が勝敗を分けることがよくあります。
このM777の導入でウクライナの戦局も変わっていくのかもしれません。
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