ウクライナにロシア軍が侵攻して1ヶ月以上が立ちました。
連日そのニュースが頻繁に報道されていますが、その中で時折「クレムリン」という言葉が出てくることがあります。
このクレムリンとはなんのことでしょうか?
ロシアの「クレムリン」とは?
クレムリンとは、ロシアの宮殿のことです。
その宮殿に「大統領府」「大統領官邸」が置かれています。
そのため、ロシア政府の代名詞としても使われます。
つまり、ニュースで「クレムリンは~」と報道された場合、「ロシア政府は~」と置き換えられます。
アメリカ政府のことを「ホワイトハウス」と呼んだり、日本の政治家のことを「永田町」と呼ぶのと同じ感覚です。
宮殿クレムリン
せっかくなので、「(ロシア政府という意味ではない)宮殿の方のクレムリン」の豆知識を記載します。
もともと「クレムリン」が築かれたのは12世紀ごろとされています。
当時は天然の要害を利用した城塞であったとされています。
その後、ロシア帝国の前身である「モスクワ大公国」という国の4代目、「ドミートリー・ドンスコイ」という人物が14世紀に石造りの要塞として再建します。
15世紀にはルネサンス風の建物に全面改修を行います。
このときの改修で現在とほぼ同じ外観を持つようになりました。
1712年、ロシア帝国の初代皇帝、「ピョートル大帝」がサンクトペテルブルクに遷都を行い、ロシア帝国の首都が変わります。
ロシア革命が起こると、クレムリンはソビエト政府の中心となります。
以降、ソビエト・ロシアの政治の中心として存続し、現在ではロシア政府の代名詞として「クレムリン」が定着しています。
なお、「クレムリン」という言葉の意味は「城塞」です。
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