自民党総裁選が近づくと派閥の話が出てきます。
自民党員でない人には良くわからない話なのです。
総裁選候補の1人、河野太郎氏の派閥のことを調べましたので、気になる方はご覧下さい。
河野太郎氏の所属する派閥は「志公会」
河野太郎氏は「志公会」という派閥に属しています。
「志公会」は別名「麻生会」と呼ばれます。
お察しの通り、麻生太郎氏の派閥です。
2017年7月3日に59名のメンバーで発足しました。
会長は麻生太郎氏で、河野太郎氏の他には労働大臣や経済産業大臣などを務めた甘利明氏、元SPEEDメンバーの参議院議員の今井絵理子氏などがいます。
現在、56名の国会議員がこの志公会に所属しています。
もともとは河野太郎氏のお父さんが作った派閥
この志公会ですが、もともとは河野太郎氏のお父さんである、河野洋平氏が旗揚げした「大勇会」という派閥が原型となっています。
1999年に河野洋平氏が元いた宮沢派という派閥から脱退して作ったのが大勇会です。
なお、旗揚げ当初から麻生太郎氏もそこに加わっていました。
2006年に麻生太郎氏がこの大勇会を継承しつつ、新たな派閥である「為公会」を旗揚げします。
それからしばらくして、麻生氏が党内で影響力を増していく中で、「番町政策研究所」という他の派閥などと合流する形で新たに立ち上げたのが、前述した「志公会」です。
総裁選で河野氏を支持する自民党員は?
今回の総裁選で河野氏が所属している「志公会」の全員が河野氏を支持しているのかと言われると、そういうわけではないようです。
派閥のトップである麻生氏も支持に積極的ではないようで、派閥の所属議員にヒヤリングをして、派閥として河野氏を応援するのかそれとも自分の意志で投票させるのかを判断するようです。
河野氏は安倍前総理、石破茂氏など党内の有力な人達の元を訪れ、支持のお願いにまわっているようですが、派閥としての支持を取り付けているというわけではなさそうです。
そもそも今回の総裁選では、派閥の枠を越えて自主投票ということになるのではないかとの見方が強まっています。
派閥である人に集中して投票するのではなく、それぞれの意志に任せて総裁を選ぶという方法が取られるのかもしれません。
そうなると予想が立てづらく、混戦模様を呈してきます。
ただ、我々国民は自民党総裁選に捉われるのではなく、衆議院議員をきちんと自分達の意志で選びましょう。
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