「韓国の大統領は退任した後悲惨な目に遭う」という噂話を聞いたことがあるかもしれません。
実際にその話はあたっていて、韓国の大統領は退任した後ほぼ全員が何らかの不幸な目にあっています。
大統領をやめた後、逮捕されたりするのはなぜなのでしょうか?
韓国の大統領が退任した後逮捕されるのはなぜ?
韓国の大統領は退任した後、逮捕されたり自殺をしたりと、悲惨な道をたどることが多いです。
これは、「韓国の大統領の権限が大きく」、「与野党の対立が激しい」ことが原因だと言われています。
韓国大統領は「閣僚や公務員を任命する人事権」「予算を国会に提出する権限」、それに加えて「国会が制定した法律案を事実上否定できる権限」を持っています。
また、現在、韓国は北朝鮮と「休戦状態」ですので、非常時の権限が憲法で付与されているのが特徴です。
権限の大きさから韓国大統領は「帝王的」と表現されることがあります。
そして韓国の与野党の政治的対立は激しいと言われます。
どの国でも同じでしょうが、権力者にすり寄ってくる人は一定数います。
そういう人達を登用させた場合、政権交代が起こった後にそのことを突っ込まれるという事態が起こります。
例えば、大統領が自分の親戚や親しい友人などを公務員として登用したとします。
その人達が何らかの不正を行ったとして、大統領の知り合いだからと言って見過ごされることもあるでしょう。
その不正が政権交代で大統領が代わった後に明るみに出ると、その人を任命した大統領の責任が問われます。
政権交代した「新与党」の大統領は自分たちのクリーンさをアピールするためにも「前政権の膿」は出してしまいたいと考えるため、こういったことは実際に起こります。
歴代韓国大統領の退任後
歴代韓国大統領は退任後にどうなったのでしょうか?
- 初代~3代大統領 李承晩(り・しょうばん)→ 四月革命(クーデター)が起こり亡命。
- 第4代大統領 尹潽善(ゆん・ぼそん)→ 懲役5年の実刑判決。(※死亡後に再審無罪となる。)
- 第5~9代大統領 朴正煕(ぱく・ちょんひ)→ 側近に暗殺される。
- 第10代大統領 崔圭夏(ちぇ・ぎゅは)→ 選任6日目にクーデター。刑事告発も起訴猶予処分。
- 第11・12代大統領 全斗煥(ちょん・どぅふぁん)→ 死刑判決の後、減刑されて無期懲役→特赦
- 第13代大統領 盧泰愚(の・てう)→ 懲役22年→減刑で12年→特赦
- 第14代大統領 金泳三(きむ・よんさむ)→ 息子が逮捕・拘束もその後特赦で解放。
- 第15代大統領 金大中(きむ・でじゅん)→ 息子全員+親族が刑事訴追を受ける。
- 第16代大統領 盧武鉉(の・むひょん)→ 兄が逮捕、妻も捜査を受け、自身は自殺。
- 第17代大統領 李明博(い・みょんばく)→ 懲役17年の実刑。
- 第18代大統領 朴槿恵(ぱく・くね)→ 懲役22年。その後特赦。
現職を除くと韓国の歴代大統領は11名います。
退任後に難を逃れたのは、第10代大統領の崔圭夏氏ただ一人です。(告発はされていますが…)
こうして見ると韓国大統領は、退任後に難が起こる確率がとても高いといえます。
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