キンジャールとはどのような兵器?
今回ウクライナへの攻撃に使われたキンジャールとは、「極超音速空対地ミサイル」です。
ロシアが開発した最新鋭(2017年12月から製造)の兵器で、マッハ10というとてつもないスピードを出し、2000km以上の長距離を飛行可能なミサイルです。
「キンジャール」とは「短剣」を意味します。
ロシアの兵士である「コサック」にとって短剣は重要な装備品であり、キンジャールを帯剣するのがコサックの正装とされています。
そんな重要な装備品と同じ名前がつけられる「キンジャール」というミサイルはロシアにとって奥の手の一つとも言えます。
ウクライナの戦況が膠着してきたため、より協力な兵器を使う必要があったものと考えられます。
ロシアの戦術核兵器の一つでもある
一つ気がかりなのは、この「キンジャール」というミサイルには、核弾頭が搭載可能だということです。
プーチン大統領は2018年に年次教書演説でこのキンジャールを「ロシアの新しい6つの戦略核兵器の1つ」として発表しています。
「通常の弾頭」と「核弾頭」、どちらを搭載する事もできますので、今回使われたのはおそらく「通常の弾頭」の方だとされています。
ですが、キンジャールは弾頭を変えるだけで核兵器になります。
ロシア軍は予想以上に苦戦しているという報道がされており、各国の制裁もあってあまり長く戦争を続けるわけにもいかないはずです。
その焦りから今後も更に攻撃をエスカレートさせていくことが予想されます。
今回、とっておきの兵器を使用しましたので、これ以上となると核兵器使用の可能性がどうしても視野に入ってきます。
そうなる前になんとか停戦交渉が成立することを願いたいです。
コメント