慈円とは何者?愚管抄を記し和歌が百人一首にも選ばれた天台宗の僧

鎌倉殿の13人 映画・ドラマ
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大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に「慈円」という僧が登場します。

声優、ナレーターなど幅広く活躍している山寺宏一さんが演じるということが発表され、注目を集めています。

この慈円という僧侶は一体どんな人物だったのでしょう?

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慈円とはどんな人物?

慈円は天台宗の僧です。

また、公家である九条兼実(演:ココリコ田中直樹さん)の弟でもあります。

天台宗は「最澄」が唐から日本に伝えた「比叡山延暦寺」を総本山とする仏教です。

慈円はこの比叡山延暦寺の天台座主(住職の最高位)に就いていました。

歴史書「愚管抄」を記したことで有名な人物でもあります。

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愚管抄とは?

愚管抄は慈円が記した歴史書で、承久の乱の直前に成立しました。

慈円は後鳥羽上皇の挙兵に反対しており、後鳥羽上皇を諫めるためにこの愚管抄を書いたとされています。

愚管抄には「武者の世となった」という記述があり、当時の人々のなかにも、貴族の世から武士の世に時代が移っていく認識があったことが伺えます。

愚管抄は、当時の史料でもっとも重要な歴史書と評されています。

なお、「愚管(ぐかん)」とは「私見」という意味で、「私見」を謙譲語にすると「愚管」となります。

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百人一首に選ばれた慈円の和歌

慈円は歌人としても有名でした。

彼は天台宗の教えを受けるために和歌を練習したともされています。

その結果、「拾玉集」「千載和歌集」などの和歌集に名前が載るほどの腕前となっています。

また、慈円の和歌は、小倉百人一首にも選ばれています。

それが次の和歌です。

おほけなく うき世の民に おほふかな わがたつ杣に 墨染の袖

(訳:身の程知らずなことだが、このつらい浮世を生きる民たちを、比叡山に住みはじめた私の墨染めの衣で包み込んで救済し、心安らかに暮らさせてあげよう。)

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