なぜハロウィンでかぼちゃを飾るのか?
ハロウィンのシンボルとも言えるかぼちゃの飾り「ジャック・オ・ランタン」ですが、我々日本人から見るとなぜこんな飾りをつくるのか不思議に思ったことがありませんか?
ジャック・オ・ランタンとは「お化けかぼちゃ」もしくは「かぼちゃちょうちん」とも言われるカボチャをくり抜いて作られたろうそく立てのことで、ハロウィンの夜に飾られます。
ハロウィンの日は古くは「この世とあの世のあいだにある門が開く日」とされていた日で、亡くなった人や精霊、魔女などがこちらの世界に現れるとされていた日です。
そこでかぼちゃをくり抜いて怖い顔を作り、中にろうそくを灯して家の前に置いておくことで、悪い霊が怖がって近づかないようにする風習がいつしか出来上がりました。
外国のジャック・オ・ランタンの画像を見てもらうとわかりますが、結構怖い見た目をしています。
悪い霊を怖がらせる役目があるため、あの様な形になっていったのでしょう。
ジャック・オ・ランタンの由来
今ではハロウィンの飾りとしてのイメージが強いですが、もともと「ジャック・オ・ランタン」というのはアイルランドやスコットランドに伝わる伝説上の存在です。
堕落したり行いが悪い人が亡くなった場合、天国にも地獄にも行けずにこの世をさまようことがあると信じられていました。
天国にも地獄にも行けずに、カブでつくったランタンを手に持ち、あるいはカブに憑依してこの世をさまよい続けているのが「ジャック・オ・ランタン」です。
この話がアメリカに伝わると、ランタンの素材はカブではなくアメリカで生産の多かったかぼちゃに変化しました。
そこから、いつしかかぼちゃをくり抜いて作ったろうそく立てがジャック・オ・ランタンと呼ばれるようになり、今日では悪霊たちを追い払う魔除けのような置物としてハロウィンの夜に家先に飾られるようになりました。
ちなみに「カブで作ったジャック・オ・ランタン」はかぼちゃのジャック・オ・ランタンとはまた一味違った怖さがあります。
著作権の関係からここでは載せられませんが、画像検索するとでてくるので興味のある方は調べてみて下さい。
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