日本やアメリカ、ヨーロッパの国々などが行ったロシアに対する制裁の対抗措置として、ロシアは48の国と地域を非友好国(ロシアに非友好的な国と地域)に指定しました。
ロシアが指定した非友好国一覧
ロシアが「非友好的な国と地域」として指定したのは、次の48の国と地域です。(順不同)
- ウクライナ
- アメリカ
- カナダ
- イギリス
- オーストリア
- ベルギー
- ブルガリア
- クロアチア
- キプロス
- チェコ
- デンマーク
- エストニア
- フィンランド
- フランス
- ドイツ
- ギリシャ
- ハンガリー
- アイルランド
- イタリア
- ラトビア
- リトアニア
- ルクセンブルク
- マルタ
- オランダ
- ポーランド
- ポルトガル
- ルーマニア
- スロバキア
- スロベニア
- スペイン
- スウェーデン
- アルバニア
- アンドラ
- アイスランド
- リヒテンシュタイン
- ミクロネシア
- モナコ
- スイス
- ノルウェー
- サンマリノ
- マケドニア北部
- オーストラリア
- ニュージーランド
- シンガポール
- モンテネグロ
- 日本
- 韓国
- 台湾
非友好国とは?
非友好国とは明確な定義がある言葉ではありません。
今回のことに限って言えば、「ロシアを邪魔する国」を非友好国として、ロシアがピックアップした形です。
敵国という表現は避けて、ロシアを妨害する国を挙げて「味方ではない国」としています。
このことから、リストに挙げた国々に対してあからさまな敵意を向けているわけではないということが見て取れます。
非友好国に指定する意味は?
非友好国に指定した意味は、別に戦争をしかけようとしているからではありません。
ロシアの通貨「ルーブル」で借金を返すことを無理やり押し通すためにやっています。
ロシアは経済制裁によって、国債などがデフォルト(債務不履行)の危機に陥っています。
そうなると、ロシアの通貨であるルーブルの価値が下がりますので、海外の債権者はルーブルでの借金の返済を拒むようになります。
ルーブルではなく、それぞれの国の通貨などでの支払を望んでいるはずです。
ですが、ルーブルの価値は下がっていますので、外貨を準備するには大きなコストがかかりますし、そもそもルーブル以外の外貨は経済制裁のため準備できません。
このままでは債務を支払いたくても支払えないため、結局デフォルトに陥ってしまいます。
それを避けるため、経済制裁などを行った国に対して、「非友好国」とレッテルを貼り、「非友好国なんだから誠実な取引は必要ない」ということで、ルーブルでの債務の支払を一方的に可能にしています。
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