大河ドラマ鎌倉殿の13人では、主人公北条義時の正室は「比奈」という名前です。
一般に「姫の前」と呼ばれるこの女性はどんな人物で、どんな生涯を辿ったのでしょうか?
北条義時の正室「比奈」とはどんな人物?
比奈(姫の前)は、北条義時の正室で、比企朝宗の娘であったとされています。
比企朝宗は「13人」の一人である比企能員の兄弟です。
(※朝宗の生没年が不明のため、どちらが兄かでどちらが弟か分かっていません。)
大変美しく、当時並ぶ者のいない権力と勢力を誇る女性だったとされています。
北条義時は1年以上恋文を送り続けましたが、相手にされず、源頼朝の取りはからいで2人は結婚したようです。
源頼朝が征夷大将軍となったのと同じ1192年に結婚し、翌年に義時の次男となる朝時を、その5年後には三男・重時を産んでいます。
比奈(姫の前)のその後
北条義時と結婚して約11年後、「比企能員の変」と言われる事件が起こります。
この事件は簡単に言うと、比企氏が北条義時を大将とする軍に攻められた事件です。
これにより比奈(姫の前)の実家である比企氏は滅亡。
その後の姫の前については詳細不明ですが、ある資料によると北条義時とは離縁したとされています。
義時もこのタイミングで「伊賀の方」という後妻を迎えているため、離縁したことは真実であるとみられています。
その後、姫の前は京へ行き、源具親(みなもとのともちか)という公家と再婚し、子を産んでいます。
再婚から約3年後、姫の前は亡くなったとされています。
「夫に実家を攻め滅ぼされ、京へ逃れて3年後に死亡」という、なんとも可哀想な運命を生きた姫でした。
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