チェルノブイリ原子力発電所事故の被害はどのくらいだったのか?

原子力発電所 政治・経済
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ウクライナにあるザポリージャ原子力発電所をロシア軍が攻撃しているとの報道がなされました。

ウクライナ外相によると、この原子力発電所が爆発を起こした場合、その被害はチェルノブイリ事故の10倍とされています。

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チェルノブイリ原子力発電所事故の被害はどのくらいだったのか?

事故による直接的な被害

まず、チェルノブイリ原発の事故で直接的に亡くなったのは33名とされています。

これは旧ソ連政府の発表した数字で、運転員や消防士の方々だとされています。

その他にも事故の処理にあたった軍人や炭鉱労働者にも多数の死者が確認されていますが、正式な発表はされていません。

間接的な被害

原発事故の間接的な被害は、因果関係の証明が難しく、はっきりとした被害者数は調べようがありません。

しかし、事故後、原発周辺の地域で「小児甲状腺癌」などの病気が急増したとの調査結果があり、「放射性物質が拡散したことによる癌や白血病」の被害は相当数にのぼるものと見られています。

研究機関や大学教授などの試算によると、「チェルノブイリ原発事故での放射線被曝による癌での死者数」は2万人~6万人であるとされています。

これは、放射線被曝による直接的な被害を受けた人の数ですので、この他にも避難などにともなう精神的・身体的な負担からくる健康被害を合わせると、実際の被害はもっと大きなものになるとされています。

なお、ウクライナのチェルノブイリ連合は、原発事故での死者は、現在までで約74万4000人であると見積っています。

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爆発時は北半球全体に放射性物質

チェルノブイリ原発の事故では、放射性物質が北半球全体に拡散しました。

日本でも事故から約一週間後、雨の中から放射性物質が検出されました。

当時ソ連は、この原発事故を公表していませんでした

当時は冷戦のさなかであり、西側諸国に自国の不都合な事故を知られたくなかったものと思われます。

原発に近い住民が事故の事を知って避難を開始したのは、事故から36時間以上経ってからでした。

それまでは、放射性物質が降り注ぐ中、何も知らずに通常どおりの生活を続けていたということですので、このことが被害の拡大を招いたともいわれています。

西側諸国がこの事故に気づいたのはもう少し後のことです。

事故から2日が経った後、スウェーデンの原子力発電所の職員の靴から放射性物質が検出されたことをきっかけに事故が発覚しました。

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現在でも事故の影響は終息していない

チェルノブイリ原発は事故後、「石棺」と呼ばれるコンクリートの建造物に覆われています。

ですが、これは応急処置です。

他に効果的な方法が見当たらず、やむを得ずにコンクリートで原子力燃料を封じ込めただけです。

そのため、当時原子炉の中にあった核燃料の95%は今でも石棺の中に溜まっているといわれています。

原子炉を覆う石棺の耐久年数は30年とされています。

現在、すでに30年以上が経過しており、新たな対応の必要性が出てきています。

そこへきて、今回のロシア軍によるウクライナへの軍事侵攻が起こり、チェルノブイリ原子力発電所は今現在ロシア軍が占拠していると言われています。

ザポリージャ原子力発電所への攻撃もそうですが、こちらのチェルノブイリ原子力発電所の現状も懸念材料です。

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