5月9日に行われたロシアの戦勝記念日の式典で、プーチン大統領が演説を行いました。
注目されていた「勝利宣言」「宣戦布告」などはありませんでした。
以下に内容の要旨を記します。
プーチン大統領の演説概略
ロシアは平等な安全保障仕組みを築こうと努力してきました。
しかし、NATOは私たちの話に耳を傾けることはありませんでした。
ウクライナのドンバス地方で作戦の準備をしていたのです。
また、ウクライナ政府は核兵器を作ろうとしていました。
ロシアの国境のすぐ近くに大きな脅威がありました。
そして今、ロシアは侵略者と戦っています。
そうすることが唯一の正しい決断でした。
ロシア国民のみなさん、ドンバス地域で戦ってるロシア軍のみなさん、あなた達は祖国のために戦ってます。
第二次世界大戦の教訓を忘れないように、ナチスがこの世の中からいなくなるために戦っています。
先人たちが戦ったのと同じように戦っています。
いちばん重要なのは祖国の安全です。
第二次世界大戦でナチスと戦った世代は勝利の世代です。
私たちは彼らと並べるように、勇敢に祖国のために戦えるように。
勝利のために。
万歳。
勝利宣言・宣戦布告はなかった
あり得るのではないかと噂されていた「宣戦布告」も、間違いなくされるとされていた「勝利宣言」もされませんでした。
ウクライナに対して宣戦布告をすれば、正式な戦争となり、国をあげてウクライナと戦うことになります。
「その後どうなるのか」ということは読みづらいですが、今より大事になることだけは確かです。
経済制裁を受け、国力が疲弊してきたロシアが「事を大きくして果たしてもつのか」という不安がロシア国内にもあるはずです。
ウクライナ東部の制圧も出来ていない状態で勝利宣言をすれば、ロシア国民もロシア政府の発信する情報に疑問を持つはずです。
追い詰められているとは言われていますが、プーチン大統領はいまだ冷静さを保っているようです。
内容が気になる方は、以下に式典と演説の動画がありますので御覧ください。
皆さんはこの演説を見てどう思ったでしょうか?
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