大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で、「烏帽子親(えぼしおや)」という言葉がときどき出てきます。
現在では聞き慣れない「烏帽子親」とはどういうものなのでしょう?
烏帽子親とは何?どんな関係?
烏帽子親とは、「男子が元服を行う際に烏帽子を被せる役の人」のことです。
烏帽子親には、将来の庇護や世話・指導をするであろう立場の人が選ばれます。
そのため、烏帽子親になるということは、「仮の親になる」という意味を持ちます。
特に鎌倉時代においては、烏帽子親と烏帽子子は実際の血縁関係に准じるものとして扱われていました。
また、元服の際には、幼名を廃して元服名(諱)を命名します。
この諱に「烏帽子親の名前の一部の文字をつける」ということが多く行われていました。
北条義時・北条泰時の烏帽子親
北条義時
ドラマの主人公である「北条義時」の烏帽子親は分かっていません。
しかし、諱の「義時」の「義」の字が烏帽子親から貰った字ではないかとの説があります。
この説によると、北条義時の烏帽子親は「三浦義澄」もしくはその父親である「三浦義明」ではないかとされています。
北条泰時
北条義時の子で3代執権の「北条泰時」の烏帽子親は「源頼朝」です。
北条泰時は幼名を「金剛」といい、元服の際に烏帽子親である源頼朝の本名から一字を貰って「北条頼時」と名乗ります。
その後、頼朝が亡くなったくらいの時期に「北条泰時」に改名をしています。
この改名の理由は明らかにされていません。
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