ウクライナの国営通信は、ロシアの軍用機がロシアの同盟国であるベラルーシに空爆を行ったと発表しました。
ロシア軍が同盟国ベラルーシを攻撃?
現地時間の3月11日、ウクライナの国営通信が、ロシア軍の軍用機がベラルーシの領内の集落を空爆したと発表しました。
ウクライナ空軍から情報によると、11日にロシアの軍用機がベラルーシの飛行場から飛び立ってウクライナ領空を飛行した後、ベラルーシのコパニなどの3カ所の集落を空爆したとのことです。
この攻撃による被害の詳細はわかっていません。
また、空爆の情報自体についても真偽の程は不明です。
ベラルーシを巻き込むための偽装作戦の疑い
ベラルーシはロシア軍のウクライナ侵攻に関して、ロシア軍やミサイル・戦車などの集結地として関与していますが、直接ウクライナに軍を派遣したりはしていません。
今回の軍の衝突は、ロシア軍とウクライナ軍だけのものであり、ベラルーシ軍は戦闘を行っていません。
このウクライナ国営通信の情報が本物であれば、これはロシアがベラルーシをこの戦闘に巻き込もうとする偽装工作の可能性が高いとされています。
ベラルーシが「ウクライナに攻撃されたことへ対する反撃」として参戦することを、ロシアが狙っているのではないかということです。
ベラルーシもこの戦争に参戦するのか?
ベラルーシのルカシェンコ大統領は、11日にモスクワを訪れ、プーチン大統領と会談を行っていましたが、ウクライナでのロシアの軍事行動に兵を派遣するというような話はなされていません。
ベラルーシの国防省によると、「ベラルーシの領内が空爆されたという情報」自体が偽の情報だとしてしています。
ベラルーシはロシアがウクライナに侵攻する際、ロシア軍に基地の提供などをしていますが、軍隊を派遣することについては慎重姿勢をみせています。
空爆を偽情報だとしていることからも、ベラルーシ軍がこの戦争に参戦する可能性は今の所そう高くないものと思われます。
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