令和ロマンは天才！？NSC（養成所）首席卒業芸人の分析力

芸能

2023.12.112023.12.13

「M-1グランプリ2023」のファイナリスト・令和ロマン。

彼らには「天才」「優勝候補」との声がかけられることが少なくありません。

それでは令和ロマンはなぜ天才と言われるのでしょうか？

1 令和ロマンは天才！？
2 NSCを首席で卒業とは？
3 令和ロマン松井ケムリの分析力
4 まとめ

令和ロマンは天才！？

２０２２年の敗者復活戦で悔しくも2位（1位はオズワルド）になった令和ロマン。

この結果については、当時話題となり、会場にいたお客さんからも「令和ロマンの方が明らかにウケていた」と言われています。

さらに、今年からM-1グランプリの敗者復活戦のルールも変更されました。

これは、「視聴者投票（※２０２２年までの方式）では知名度の高いコンビが有利なため、本当に実力のあるコンビが敗者復活で優勝できない」という声が反映された結果だとされています。

つまり、２０２２年の敗者復活戦で、一番ウケていた「令和ロマン」が「オズワルド」に知名度で負けて勝ち上がれなかったため、ルール変更がなされた可能性があると言われています。

ルールを変えたかもしれない令和ロマンに対して「天才」「優勝候補」といった期待も寄せられています。

また、「ゴッドタン」という番組で行われた「『こいつは天才だ！』と一目置かれている芸人」という企画で令和ロマンは２位にランクインしています。

この企画は、各事務所の関係者や芸人に大規模なアンケートを行って作った番組独自のランキングを発表するというものでした。

このときのランキングが

かが屋
令和ロマン
ザ・マミイ
オズワルド
フランスピアノ

というものです。

当時令和ロマンはデビューして２年目。

ゆにばーすの川瀬名人は「吉本の宝」とまで呼んでいるとのこと。

芸人の先輩や芸能事務所の関係者からも「天才」として見られているようです。

NSCを首席で卒業とは？

NSCの首席卒業とは、卒業記念ライブで一番笑いを誘ったコンビのことです。

毎年NSC卒業を前に、年度の首席を決める、養成所最大規模のライブが開催されます。

令和ロマンは2018年2月19日に開催された「NSC大ライブTOKYO2018」で、23期133組の中から優勝し、首席を獲得しました。

毎年行われるこの大会では、首席卒業の芸人さんが毎年いらっしゃいます。

ですが、そのうちの約1/3が解散したり、あるいは活躍できなかったりと、首席卒業だからと言って必ずしも活躍できるわけではないようです。

令和ロマン松井ケムリの分析力

令和ロマンのツッコミ・松井ケムリさんは分析するのが非常に上手なようです。

ある記事のインタビューでこんなことを仰っていました。

「（芸歴1年めのときのM-1は）無我夢中で宿題を解いてたら準決勝に行けたというか……『M-1でウケるにはどうしたらいいんだろ？』と思って。

それで僕、予選の1回戦から見に行ってて。『誰がうけてる』とか、『こんなネタがウケてるから、じゃあこういうネタをやろう』みたいに、僕だけ分析して取り組むというのをやってたんです。

そしたらいつのまにか準決勝に着いちゃって……『なんでこんなところにいるんだろう？』みたいな」
smartFLASHより

「無我夢中で宿題を解いていたら、いつの間にか準決勝まで進めた」

つまり、「ウケている人を分析して自分たちの漫才に落とし込んだら勝ち上がれた」と仰っています。

これは以前、島田紳助さんが言っていた内容と似ています。

（※紳助さんは若手の時、先輩芸人の漫才を文字に起こして壁に貼り付け、分析していたそうです。）

「大会が始まる前からどういうネタが流行ってるとか、なんとなくあると思うんです。前年のM-1が終わったときに新しい流れが始まるというか。」

（中略）

　「それを見て『今はこういうネタが多くて、こういうのがウケてるんだ』ってわかったら、夏から秋ぐらいに、それまでの流行りから推測される自分たちに合ったネタを、準々決勝から準決勝に向けてすり合わせるんです。
smartFLASHより

さらに、漫才を披露する舞台についても「仮設だから声が響かない」「広いから顔は見えにくい」「足音がうるさく聞こえるはず」と分析し、対策を立てています。

恐らくですが、ここまで考えて対策を練るコンビはそう多くないのではないでしょうか？

ちなみに、相方の高比良くるまさんも、よくYou Tubeで先輩芸人のネタを考察しています。

このネタの解説動画は、くるまさんがボケまくって必ずとんでもない方向へ話が行くのですが、妙に説得力があります。